見出し画像

ほんとうにやりたいことは何ですか

7月もあっという間に半分が過ぎようとしています。

8月からは、これまでに準備していた仕事が実際に動き出すことになり、いよいよ本格的に忙しくなりそうです。

さて、その前に身の周りを少しすっきりさせたいなと思い、我が家の本棚を眺めていたところ、ずいぶん前に入手した「かさこマガジン」に目が行きました。

2017年に開講した起業講座の受講生から、「こんな冊子があるんですけど、みんなで読んでみませんか?」と教えてもらい、すぐに連絡をして手に入れたものです。著者のかさこさんは、「好きを仕事にする大人塾」を主宰しておられ、新潟でも塾を開講したことがあるのだとか。なので、知り合いにも実際にかさこさん知ってるよ、という方がいたりするのです。

で、ずいぶん長らく本棚にしまい込まれていたこの冊子、改めて読み返してみると、ずどーんと一言突き刺さってきましたよ。

「お金をもらわなくても、今の活動はできるか?」

そうなんですよ。お金をもらってやってる仕事って、意外とできちゃうんですよね。自分も長らくNPOや公益法人で働いてきましたから、好きなことを仕事にしてきたとは言っても、やっぱり納得のいかないことや気乗りのしない仕事が過去にはいくつかありました。この質問で聞いていることは、そういう仕事とは全く次元が違うわけです。そう、「お金をもらわなくても」やりたいことですよ。

自分がこれまでにやってきたことをそういう視点で改めて振り返って見つめ直してみたら、ふっと出てきた言葉は「聞き書き」でした。

聞き書きは、あまり聞きなれない言葉だと思いますが、簡単に説明すると「語り手の言葉のみを使って作られたインタビュー記事」です。聞き手側の思いや意図、言葉の補足や脚色は行いません。非常に素朴で単純にも思える作品づくりの工程ですが、だからこそ語り手一人一人の人柄がじわっと伝わってくること、そして若年層やインタビュー経験の浅い人にも気軽に関わってもらえる聞き取り手法なのです。

思えば、2016年から始めた「さんビズ~中山間地域の小さなビジネス起こし講座~」の受講生を紹介したいという思いから発行し始めた冊子でも、聞き書きの手法を使って受講生の起業テーマや人柄、活動している地域のことをまとめてきました。

さんビズの詳細については、以下の記事をご覧ください。

起業講座を継続していくことも自分の中では大きなミッションだったけれども、それ以上に受講生を世の中に向かって紹介していくこと、受講生がなぜスモールビジネス起こしに取り組みたいと思ったのかを深く掘り下げて聞いてみたいこと、そしてそれを文章や作品という形にして残していくことの方に自分自身の関心があったのだ、ということに今更ながら気づいたのでした。

あなたが好きなことは何ですか。

それは何のためにやっているのでしょうか。

その目的は、お金を得ることよりも大切なことでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?