![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/111467385/rectangle_large_type_2_c9f2ef714fa0f640660cadd709a50cba.png?width=800)
オープンダイアローグの可能性
はじめに
聴き上手な人を増殖させたい。そのために起業したい!!と思って、noteでの頭の整理と誰かの応援を目的に投稿している看護師ひよこです。久しぶりの投稿から今回で6回目。今回はオープンダイアローグの可能性について書いてみようと思います。
オープンダイアローグはフィンランド西ラップランド地方で開発されてきた精神科医療の包括的なアプローチです。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)は日本におけるオープンダイアローグの普及や実践支援などの活動を行うことを目的としています。
オープンダイアローグとの関り
2018年からの「何とかしたい病」に憑りつかれた以降、(株)ワークライフバランス社のコンサルタントや、社会運動、書籍、読書会、コミュニティ、YouTube動画などなど何があったら「なんとかしたい」が解決するのかを模索し続けていました。
だけどそもそも上手くいってないことが多すぎるような感じがしていて、その原因を考えてみると「対話が足りないからだ」という私の結論に達します。そこからは「対話」とはなにか、どうやって実践していくのかに焦点を絞っていたので、「オープンダイアローグ」という言葉は知っていたし、本も何冊か読んでいました。
ただ、それを対話の実践に活かすことは専門職でないと難しいのかなぁ・・と思っていた時に西岡望さん(クロちゃん)に出会います。この方は現在一般社団法人FLATの共同代表理事なのですが、元々20年以上前にファシリテーターとして活動していた方で、現在は【生きづらさなどの困難を抱えている人にとって、精神医療(精神科やカウンセリング)や福祉、自助会以外の「もうひとつの選択肢」としてのオープンダイアローグを提供し、「インフラとしてのオープンダイアローグ」をつくること】をされています。
「対話」は、私にとって「生きのびるための手段」でした。生きづらさを抱えていた10代20代の頃、私は自分の抱える暗い感情を吐き出せる場を探し求めていました。身近な人に言えない私は、外の世界に「話したいことを話せる場」を持とうとしていました。私を生き永らえさせてくれたのは、紛れもなく「人との出会い」でした。しんどい気持ちを話してもいいよ、自分もこんなつらさを抱えているよ、暗闇を抱えたまま生きてもいいんだよ。私を否定することなく、そのままを受け入れ、ただ話を聴いてくれた人たち。彼らは特に専門家ではありませんでした。かといって、友達というわけでもありませんでした。誰かが話を聴いてくれる。それは、紛れもなく「わたしが大切にされる」時間でした。それは、少しだけ「ひとりぼっち」じゃないような気がする時間でした。すべてのことが「対話」で解決するわけではありませんが、「話したいことを話せる」時間は、病気があろうとなかろうと、すべての人が「自分自身の声を聴く」ためにあるといいな、と思っています。オープンダイアローグの思想や仕組みは、わたしがつくりたい場を言語化してくれているように感じました。声に出しにくいことも話せる場をつくるために、もっといろんな場所でオープンダイアローグが広がっていくよう、これからも活動していきたいと思います。
前回の記事にも書きましたが、この方が創る場はこれまでもこれからも私が欲しい場でした。こういう場を創れるようになったらいいなぁという形が見えてきたのです。そしてこういう場をもっと多くの方々に体験してほしい。
クロちゃんが手掛けている様々な事業のおかげで、オープンダイアローグが手の届くところに準備されるようになりました。わたしもおかげさまで多くの体験をさせていただいています。
ふらっとCafe
オープンダイアローグカレッジ
支援職のためのオープンダイアローグ+ナラティブアプローチ
読書会
リフレクティングチーム実践講座
ぺんぎんcafe(即時対応のオープンダイアローグ)
FLAT対面セミナー
オープンダイアローグサミット
ゆるOD雑談スペース
それぞれの詳細については一般社団法人FLATのホームページをご覧ください。
どんな体験なのか
参加している方は、医療従事者・福祉関係者・地域で活動している方・身体や精神などに困難を抱えている方などさまざまです。でもきっと「社会にオープンダイアローグが必要だ」と思っている方々だと思います。FLATに関わっていると、学ぶことと実際に練習することができるので、とても有難いです。クロちゃんは倒れないのか??心配なほど精力的に動かれています。おかげで多くの方のパワーをいただきながら自分自身の内面を見つめる深い体験をする時間となっています。
特に気に入っているのは「実際に練習する時間」です。
「話し手」と「聴き手」の時間を分けるように構成されているので、どちらの役割をするときでも自分自身の内省がすすみます。自分自身のことを発見するたびにとても嬉しい感覚があります。
クロちゃん、ありがとう!!
今回の投稿は私にとっての有難い場を創ってくださるクロちゃんへの感謝の記事になりました。その他、オープンダイアローグネットワークジャパン【共同代表】 石原孝二/斎藤環/高木俊介のホームページには、対話実践のガイドラインも掲示してあります。
オープンダイアローグの対話実践は、ライセンスなしでの実践が禁じられているわけではありません。 本ガイドラインで基本的な考え方とやり方をしっかり理解して、クライアント側からのフィードバックを 受けながら実践すれば、初心者でもクライアントとの対話を深めることができます。一度でも「良い対話」 を経験すると、その記憶は深く刻印され、セラピストのあらゆる実践に対して影響を及ぼしはじめます。そ の意味で私たちは、さまざまな支援現場で「とりあえず実践してみること」を勧めたいと考えています。 本ガイドラインは「オープンダイアローグのマニュアル」ではありません。つまり、これさえ読んでおけ ば、誰でもオリジナル通りのオープンダイアローグが実践できるようになるテキストではありません。「オ ープンダイアローグ的な対話」の手法や考え方を簡潔に整理したものであり、まず「ここを起点として、チ ーム内での対話を促すためのガイドライン」を目指しました。 私たちは本ガイドラインを「すでにオープンダイアローグの対話を実践している方」と「これからオープ ンダイアローグの対話を実践したいと考えている方」のために作成しました。すでに実践に取り組んでい る方は、ご自分の実践がオープンダイアローグの基本原則に即しているかどうかを自己点検するためにご 活用ください。また、これから実践に取り組もうとされる方には、実践のハードルを下げ、とりあえずスタ ートラインに立っていただくことを目指しました。
とりあえずスタートラインに立ってみませんか?
この記事にご縁があった方へのお願い
「対話のNukadoko」Facebookページに「いいね!」を押してくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100069900440746
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?