【中学受験】当日のアドレナリンの出し方 受験生応援その2
試験当日シミュレーションのすすめ
前の記事で受験直前に試験当日のシミュレーションをするのをおすすめしました。服や持ち物まで揃えて同じ時間に過去問を解いていくというもの。何年経っても娘はこれは本当に良かったというので紹介させていただきました。最初はなんでこんなことやるんだ?と思っていた娘がここまでお勧めするのか、どういった効果があるのか調べてみました。
なぜシミュレーションが良かったのか
当日の精神状態をいい状態にもっていける
小さな不具合を事前に把握できる
行動を決めているので慌てない
いいアドレナリン悪いアドレナリン
この記事がわかりやすく解説していますが、アドレナリンとは「人間が外敵から襲われ、生き延びるためには戦うか逃げるしかないといった、まさに生命の危機というような状態になったときに出るホルモン」(下記NHK Sportsより)
ここ一番というときに力を発揮できるように身体に様々な変化をもたらすけど、アドレナリンは出すぎると身体が萎縮してしまって力が発揮できないなどという影響もあるとのこと。不必要に緊張して力が発揮できなかったというのは受験に限らず、人前でなにか披露するときなど誰しも経験があると思います。なんども定期テストは模擬試験を受けたとしても受験の異様な雰囲気は緊張感を高めます。
アドレナリンをコントロールする
この記事のなかで順天堂大学医学部教授・小林弘幸さんは次のように述べています。
ルーティンの動きとうまくいっているときのイメージを結びつける。娘が感じた毎日の予行演習はこれだったのかもしれません。
シミュレーションによる効果の事例
私は趣味でヴァイオリンを習っているのですが、先生が話していたシミュレーションの話が興味深かったです。先生が音大生だったころ、実技試験の直前に大学で練習しようと練習室を予約していた。しかし電車の事故で電車が止まってしまい、試験前の練習ができなくなってしまいました。仕方なく電車の中で、頭のなかでヴァイオリンを弾くイメージトレーニングを行ったそうです。曲の進行や強弱、指のポジション、弓の上げ下げの型、を脳内でおさらいして試験に臨んだらなんといつもより力が発揮できて先生にもたいそう褒められたとか。
アルペンスキーの試合をテレビなどで観戦しているとスラロームに臨む選手は滑る直前までコースをイメージしながら手を動かし脳内で滑っているような動作をしています。試合の前に公式に「インスペクション」と呼ばれるコースを確認するフローがありますが、その確認したコースを試合の数秒前まで脳内で繰り返しイメージしているようです。猛スピードで変化し続ける雪面を捉え滑降していく競技のなかでは、頭の中にこれから起こることを叩き込んでおかないと対処できないのでしょう。
まとめ
当日いい緊張感で力が発揮できるように、我が家では試験当日やることをルーティン化して何度か繰り返すという方法をやりました。お子さんによっては親になにか言われるより自分で決めたい子もいるでしょう。その場合はお子様に任せるのがよいのかなと思います。同じ中高のママ友に聞くとそのタイプのお子さんも多くいらっしゃいました。
お子さんを見守りながら、よいアドレナリンが出るようにいつものご飯にいつもの笑顔で送り出す。親の緊張を感じさせないように努めるというのもまた一つの方法かもしれませんね。
ほど良い緊張感で力が出せますように。
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