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スパイダーマン・ファーフロムホーム~ひよグナ映画感想文part1~

 映画館で観たいと思いつつも字幕版を上映している所が鹿児島で見つからず、躊躇っているうちに公開が終わってしまっていた「スパイダーマン・ファーフロムホーム」をこの度TSUTAYAでレンタルしてようやく鑑賞することができました。

 観た感想を周りになかなか共有できる人がいないのでじゃあnoteに書いちゃおうってことで感想文的なのを書いていきます。基本的にはネタバレ普通にするので、まだ未視聴で今から観る予定の人はここで閉じて下さい。観る予定の無い、またはそもそもMCUに興味が無い人はこのnoteを読んでこの映画を観たいと思ってくれたら幸いです。


アベンジャーズのいない世界

 今作はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェーズ3最後の作品です。「エンドゲームで終わりじゃないの?」と多くのMCUファンが思ったでしょう。自分もそう思っていましたが観れば納得という感じでしたね。エンドゲーム後の世界の半数の人口が生き返ってどうなったかというのが今作で明らかになりました。インフィニティーウォーの指パッチンで消された時から歳をとっていない状態で生き返ったというのはなかなか興味深い設定のように思えます。

 そして何よりの変化は人類の英雄、トニースタークことアイアンマンは死んだという事実です。さらに言えばキャプテンアメリカもソーも地球を助けてはくれません。ドクターストレンジは忙しいそうです笑 つまりこれからのヒーローはスパイダーマンが引っ張っていくことになる訳です。

 世間からは「アイアンマンの後を継ぐのはお前か」と問われ、その使命の重さにピーターがどう立ち向かっていくのかが今作の大きなテーマのひとつになっています。


「スパイダーマン」と「ピーター・パーカー」

 そんな使命と普通の高校生としての生活を天秤に掛けなければならないということに彼は葛藤します。スパイダーマンとして活動しなければならないために想い人MJと思うように近づけない様子はこっちまで悶々とさせられます。このMJ(ゼンデイア)が個人的にはMCUに登場する主要な女性キャラクターの中でトップクラスに好きです。不思議な魅力が良い!

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 洋画観てるとあっちの俳優さん達めっちゃ演技上手いなぁとか思っちゃう。この2人の絡みは観てて本当にキュンキュンするというかすごく"良い"ので注目して欲しい。   


MCUならではの巧みな魅せ方

 上の2つのトピックがこの映画の2本柱といえるだろう。それを支える演出もこの映画は最高だった。

 今回の敵であったミステリオ達はバーチャル映像を駆使してピーターやフューリーを騙していた訳だが、それが明らかになるバーでのシーンは圧巻であった。ピーターが店を出た途端なスーッとバーチャル映像が消えていき彼らが敵だと言うことが分かった瞬間には思わず声が出てしまった。また敵の一味の出自も興味深い。みなそれぞれがスタークインダストリーズで働いていた面々で、MCU作品を追ってきたひとなら「あの時のアイツかー!」となっただろう。よくもこんな上手いとこから引っ張ってくるものだ。

 そして個人的に1番エモかったのはピーターがベルリンでの戦いに敗れてハッピーに飛行機で迎えに来てもらい機内で次の戦いに備えるシーンだ。トニーが残した設備を駆使して自らスパイダースーツをつくるピーター。その姿はさながらアイアンスーツを自作するトニーであった。アイアンマンの特徴といえばこの「自分で造る」という点だと思う。そのピーターの姿をかつての親友トニースタークに重ねてニヤリとするハッピーも良い味を出している。

 そこで流れてくるBGMはアイアンマンでお馴染みAC/DCの「Back in Black」である。うーん素晴らしい!👏👏👏 MCU流石である。数ある作品の"繋がり"というMCUの良さを最大限に活かした最高なシーンだった。ちなみにこの後に曲を聴いたピーターが「僕もツェッペリンは好きさ」と歌手を間違えるという小ネタ付きである。


まとめ

 正直『「アベンジャーズ・エンドゲーム」で色々とやり尽くした感があるけど今後のMCUも楽しめるのだろうか?』とか少し思っていた。だが今作を観てそんな心配は吹き飛んだ。

 この作品がフェーズ3の最後に置かれている意味もしっかりと感じられる作品だった。エンドクレジットもこれからの展開が気になるものになっていたし、フェーズ4以降での新たなヒーロー達の登場も予定されておりまだまだマーベルスタジオは我々を楽しませてくれそうだ。

 あとちょっと前に話題になってたSONYとMARVEL間でのスパイダーマン権利関係の問題も丸く収まったようでなによりだ。

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