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映画「タクシー運転手」を観て、思い出したこと。

タクシー運転手〜約束は海を越えて〜

1980年の光州事件の実話を元に描かれた映画。この頃のワタシは、まだ小学生で、ドリフの全員集合や、オレたちひょうきん族を観て喜んでた時代。お隣の国・韓国はこんな状況だったのかと改めて考えるとともに、父親が言ってた言葉を思い出す。

韓国は、まだ危ない国。

父はそう言っていた。その頃は「何がどう危ないか?」という事を理解できる年齢ではなかったが、今になってまだ完全に民主化がなされておらず、民主化運動が過激化してて危ない国という意味だと理解した。当時、韓国は近くて遠い国だったのだ。ちなみに、90年代になってワタシが初めて韓国旅行に行った時、父は「オリンピック以降は、だいぶ治安も良くなってるぞ!」と言っていた。

紙幣がボロボロだっただろ?

軍に力を入れているので、紙幣を作るところまで資金が回らない。なので、古い紙幣が使い回されてる。
これが父の論理で、ワタシが90年代に訪韓した時に、父が言っていた言葉。続けて「日本の紙幣はキレイだろ?平和なんだよ。」は印象的な言葉だった。
映画「タクシー運転手」を観て思うのは「そりゃ、紙幣をキレイにするどころの話じゃなかったわけだ。」という事。

日本と韓国の巡礼

最後は、大正生まれの祖父と祖母の話題。すでに2人とも鬼籍に入ってますが、40年ほど前、四国遍路や西国巡礼など、日本全国のお寺を参拝しまくっていた。
で、キリスト教徒の多い韓国では、2008年に韓の国三十三観音巡礼として、観音様の巡礼が始まったが「今まで無かったんだ?」というのが、率直な感想。
それも、この映画を見て、1980年にまだ暴力的な民衆弾圧が行われてたわけで、のんきに観音参りなんて出来ないわなーと、妙に納得。
とにかく、いろんな事を思い出した映画になりました。

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