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『プラダを着た悪魔』を見たら自分の感情がどっか行ったので

最初に言っとくと、このnoteは映画の細かいレビューだとか素敵な感想ではないです。ただ今自分の頭に起こったことを綴っているだけです。
※でもネタバレはあります!!!!

コロナが蔓延してから、私はめっきり映画を見なくなりました。
と言っても、もともと映画館で年に2、3回/テレビでディズニー作品を2、3本しか見ないので大した差はないんですが。
家で映画に集中できない人とか、読書できない人とかいるじゃないですか。自分がそのタイプだったのと、オンライン授業(全部ライブ授業顔出し地獄)の課題に追われてしまったこともあって前期は全くエンタメに親しむことができませんでした。一応興味あるのはエンタメ業界とか演出なのに素晴らしいやる気のなさです。


まあでも、夏休みに入ったしちょっと時間ができたので適当にMacのHuluで映画を見ようと思って、twitterとかで定期的に褒められまくっている『プラダを着た悪魔』を観ました。
話を知らない人のために軽く説明をすると、アンハサウェイ演じるファッションに全く興味のないライター志望女子アンディが、有名ファッション雑誌「ランウェイ」の第二アシスタントとしてなぜか採用され、無茶振りをし続ける素敵な上司のもとで荒波に揉まれていくお話です。


結論から言うと、観た感想として何も浮かび上がってきません。


いや、正確には「何も」では全くなく、感じたことはあるけれど感想に至らないのです。

感じたこととして
・エミリーかわいそう
・ナイジェル素敵
・アンハサウェイが幸せでよかった
・ネイトの「君はすごく綺麗だ」が好き
とか諸々、あるはあるんです。いやこれが感想なんじゃないの?て言われればそれまでなのかもしれないんですが。

なんと言うか、感じた上での再解釈?落とし込みが全くできている気がしないんです。

もともと私は観劇とかアニメ鑑賞は好きで、その感想を友人と話すことはよくあります。でも、言語化が遅いんです。すごく。緊張しいも相まって、感じたことをあまり親しくない人に話そうとすると、「感じたこと」そのものが吹っ飛んでいきます。

例えば、先生とかから「これどう思う?」って言われて、最悪なければ適当に取り繕えばいいのにその取り繕うための感想すら出てこない。こんな経験ありますか?

そして今回の『プラダを着た悪魔』は、別に上記のような経験をしてないし、忘れないうちに何かアウトプットしてみようと思って筆をとったのはいいんですがマジで感情がどっか行ってます。前までアナ雪の「うまれてはじめて」聴くだけで号泣するくらいす〜ぐ作品に影響される人間だったし、ミュージカル作品の振付や演出を行なったりするタイプの人間だった私が!!!!再解釈できない...

私はこの作品から何も得なかったのか何か得たのかすらわからない...
こう言うのってなんで起きるんですかね、感性が鈍っているから?
それとも脚本が薄っぺらかったってことなのかな...? いやそんなことないわ有名作品だぞ、失礼すぎ。
こうやってアウトプットを続けていればすんなりと出てくるようになるのかな...


と色々考えましたが、
普段の私なら流石にもうちょいまともな感想を書くと思うので、

コロナで悲しいことがあってエンタメに触れる機会が減り、感性が錆びついたことが原因だと考えています。

それでも、どうにかリハビリをしようと、言語化して自分の感性を取り戻そうと、頑張ってみました。



箇条書きから頑張って自分が何を感じたかを紐解いてみる


せめてさっき箇条書きにしたことに「なぜ?」を加えることで感想っぽいものができるんじゃね?と思って下に書いてみます。

・エミリーかわいそう、なぜ?
自分の求めていた仕事が取られたから。でも、過労が原因とはいえ、時間が大事な職場で体調管理ができなかったエミリーにも問題はあるのかな。ミランダとしては休ませる意味もあったりしたのだろうか。

・ナイジェル素敵、なぜ?
普通、あの場所に自分の仕事に誇りを持ってない人間がいたらブチギレると思う。けど、アンディが若かったこともあってかすごく親身に優しく成長させてくれた。でもなんでだ...彼女に最低限の向上心があったから?

・アンハサウェイが幸せでよかった、なぜ?
シンプルに考えて最後の方とか職務放棄だし結局はミランダのコネで転職したようなものだけど、彼氏と和解できてよかった。仕事をするうちに周りが誰もいなくなり、ミランダと二人になっていったとき、彼女もミランダも他人(仕事)のために全てを捧げた点で、その時は本当に似ていたんだろう。そのあと、似てないってアンディが否定するけど、ミランダもアンディも自分のために周りを振り回したから似てるんじゃない?

・ネイトの「君はすごく綺麗だ」が好き、なぜ?
あの状況で言ったら絶対に皮肉になるセリフだから。でも褒めてるんだよ、ネイトずるくない?


こんな感じに。ちょっと深掘りすることで2mmくらい感想に見えてきた気がします。感想って言うとハードル高いし、実際に感情がすごく動いた気はしないんですが、これで少し自分が何も感じない人間じゃないとわかって安心しました。しばらくこの方法でリハビリを続けてみようかなと思います。

読書感想文とか、人間みんな意見がある!みたいな主張をされて嫌な人、世の中に結構いるんじゃない?と思ったのですが、上の方法を試すことでちょっとそれっぽく見えるので是非試してみてください。


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