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お行儀悪い時間、お行儀良い時間

用があって、京都駅に行った。

お昼ご飯は、何となく外で食べたくて
軽く食べられそうな物を探しに伊勢丹へ


パンの気分だったから
(今、とりあえず小麦粉を止めているので)
米粉パンが無いか、回ってみる。

普段は何気なく目に留まる米粉パン
こういう時に限って、おりませぬ

ぐるっと回って
甘いパンばかりを見ていたら

あー甘すぎるー、もういいわ。(と思い込んで)

豆乳と、柴漬けとちりめんじゃこが入った
おにぎりを購入。
おにぎりだったら、今日は2個じゃなくて1個
かな。


ベンチがないかと、上がる人が少ない方の
エスカレーターを上がってみると、
なかなかいい。と思うスペースを発見

アートの台座に、ヘッドホンをつけて、
音楽でも聴いているのであろう少女とおじさんが座っている。多分、座れる為の台の高さ。


人もほとんどいないし、
ここで食べようと決めた。

少女はあぐらをかいて座っている。
私も。と松阪節三さんのSPACEという
この彫刻にもたれ
足を台に上げて、おにぎりを食べる。

こんな風に、行儀悪くお昼を食べるとか
ついさっきまで、思いもしてなかったな。



南北に吹き抜ける風が
めちゃくちゃ心地良かった。


原広司さんの建築を見ながら
彫刻にもたれて、柴漬けのおにぎりをぱくつく


彫刻から少し移動すると、京都タワーがキレイに見えます


しばらく休憩した後
用事の前にノートを取りたかったので

一度行ってみたかった
ホテルグランヴィア京都のカフェスペースへ


カプチーノを頼んだ。ムム、1200円。


今は沢山の情報で溢れているが
経験こそが、自分の身に付く情報。みたいな事を
作家の松浦弥太郎さんが書かれていた。

この1,200円は、私にとっての体験である。
トータル1,500円のランチだと思おう。


ソファーと机の高さのバランスが合っていて
となりの人との距離も程よくあるから
サラサラノートに書ける。

めちゃくちゃ美味しいカプチーノを横に。

人の声のざわつきが程よく心地よい

ウェイトレスの方は身のこなしがスマートだし
長く過ごしやすいカフェでした。


しばらくして、
隣に座られたご夫婦らしきお二人が
何となく気になりだした。


小柄な奥さんが通路側に
ご主人が奥のソファーに座られる。

先にサンドウィッチが届いた奥さんは
手を付けずに、ちょこんと待たれている。

ご主人が、さぁ食べてよ。
という風に手で合図して、すすめている。

じっと待つ奥さん


私は主人と二人だと、奥に座っているし
届いたら、食べてもいい?とか
言ってしまうなー。と

控えめだな、と横目に伺いながら思う。


しばらくして、ご主人のオムライスが到着

デミグラスソースのいい香り!
(おにぎり1個だったし物足りなかった。)

デミグラスソースがかかった
オムライスを作ってみよう
と心に決めつつ、しばしノートを取る。


ご夫婦の食事が終わり
奥さんにケーキが届いた。


それまで静かだった顔がほころび
色々話されている。少女みたい。

ご主人は、スマホを時々見ながら
その時間を楽しまれているように見えた。
微笑ましいな。


仕事で色々あったからか
私自身、無意識だけど、高い所に上がったり

環境が良さそうな所に
身を置きたかったのかもしれない。


子ども達の手が離れた時
主人とランチを食べに来れるかな。
とか考えた。


その頃、私たちはどんな会話を
しているのだろう。

などと思いつつ、
ホテルを後にしたのでした。


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