見出し画像

大好きな人に伝えたいお金の話(4)~投資はすべきか

おはようございます。🐤

今日は前回のお話の続きで、そもそも投資はするべきなのか、ずっと貯金ではいけないのかということをお話していきます。

前回の:大事な人に伝えたいお金の話(3)~株式会社とは|ヒヨコロ|note

投資はするべきか?

さて、投資については人それぞれで考え方が違うと思います。積極的に投資をする人、消極的な人がいて、それぞれの思いがあるでしょう。

  • 投資に積極的な人が投資をする理由
    ⇒貯金していても利子がつかない
    ⇒投資してお金を増やしたい

  • 投資に消極的な人が投資をしない理由
    ⇒損するかもしれない
    ⇒投資はよくわからない

僕個人としては、投資をしない人の気持ちはめちゃくちゃわかります。

Google検索より

僕は2000年頃から投資を始めて、個別株への投資がなかなかうまくいかなかった時にインデックス投資の素晴らしさに気づきました。安心して預けていたところにリーマンショックが起こり、資産が40%ダウンするという経験をしました。

この経験があるので、昨今の「今すぐ必要なお金以外は全部S&P500に突っ込むのが大正義」という一部の流れには僕は賛成できません。

インデックスだから「比較的」安全ということはできますが、それでもおよそ半額になる可能性はあります。投資とはそういうものだということを十分理解し、価格が下がった時の対処をあらかじめ考えておくことが必要です。

そんなふうに、投資にはリスクがあります。でも、「投資をしないこと」にはもっとリスクがある、しかも、上ぶれする可能性はとても低く、下ぶれ、つまり損をする可能性がとても高いのです。

どういうことか、説明していきます。

物価の変動

1995年くらいから2020年くらいまで、失われた10年とか20年とか言われているのを聞いたことがある人もいらっしゃると思いますが、物価はほとんど横ばいでした。

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0601.html

30年前、ジュースの自動販売機は100円で、今は120円くらいです。ビックマックの価格は30年前370円で、今は390円です。なんとなくですが、物価はあまり上がらないものと思ってしまうところがありますが、上の図を見てわかるように、1995年からの25年間は、それまでの歴史と比べても特殊であることがわかります。

物価が上がらない時なら、タンス預金とか銀行預金で利子がほぼゼロでもさして問題はありませんでした。

でも、ここのところ歴史あるものの値上がりのニュースをよく耳にしませんか?

  • スシロー 100円⇒130円

  • うまい棒 10円⇒12円

物価が上がっても、給料が上がればさほど問題はないのですが、ここ数年の物価の上昇に比べて、給料は上がっていません。

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0401.html

これから先、物価が上がり続けているのに給料が上がらず、貯金の利子もゼロでは、資金が目減りしていくのと同じです。物価が毎年5%ずつ上がっていくとき、今の1万円で1週間食べていけるとしたら、5年後は同じ1万円で5日間しか食べられなくなります。

つまり、1つ目のリスクは「物価が上がる時代においては、貯金するだけでは資産が目減りしてしまう」です。

日本の現状

次に世界から見た日本の現状です。ウォークマンやテレビ、パソコンなどの電化製品が世界中で売れていた時代から数十年、現在では韓国、中国にその座を譲っています。

実質GDPの成長も低迷を続けています。

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0001.html

このままでは日本がどんどん弱くなっていくのは間違いないと思います。

  • 暗号資産の税制が世界に比べて著しく不利なので、これから伸びると考えられているブロックチェーン業界の成長が日本では期待できない

  • 人口の伸びが見込めない

  • コロナへの対応が経済の活発化を抑制する方向に偏っている

だからといって必ず円安になるということではありません、為替はそんな簡単ではないからです。

ですが、100%日本円で貯金だけとか、投資するにしても日本株とか日本国債だとか、日本経済に偏りすぎた資産の保存方法では非常にリスクが高いといえます。

つまり、2つ目のリスクは、日本の製品や産業が弱くなっていること、そしてそれに伴う円安のリスクが高いことです。

貯金のリスクを減らすには

貯金のリスクはつぎの2つでした。

  • 物価が上がると資産が目減りしてしまう

  • 日本の製品や産業が弱くなり、円安に進む

これを回避するためには、次のようなことをします。

  • 貯金だけではなく投資もする

  • 日本円だけではなく外貨や暗号資産も持つ

こうすることで、リスクを小さくすることができます。つまり、物価が上がっても下がっても、円安になっても円高になっても損失は小さくなります。

ライフプランと資産の割合

では、どれだけの割合でどの商品に投資をすればいいのかという、とても具体的な話に進んでいきます。

そのためには、あなたの個人的な人生設計(ライフプラン)と現在の貯金と将来的な収入の見込みが必要です。

ライフプランといってもたいそうなものではなく、今見込める将来的な収入と支出をひとつひとつ書き出していくだけです。未来予想図を数字におとしていく作業は楽しいですよ。(えっ楽しくない?(;^_^A)

すごく簡単にいうと、何歳で結婚し、何歳でマイホームを持ち、あるいは賃貸で暮らし、何歳で子どもができて18歳になったら私立の大学に進学する、そして何歳で退職して老後はどんな暮らしをするということを考えるだけです。

自分でやるのが楽しいのでおすすめなのですが、銀行のウェブサイトや金融庁のウェブサイトでも簡単な質問に答えていくだけでライフプランが自動的に作成されるサービスもあります。

自分で作る場合:ライフプランニングはエクセルで簡単にできる!作成方法やコツを徹底解説|マネーフォワード お金の相談 (moneyforward.com)

簡単に自動作成:ライフプランシミュレーション|りそな銀行・埼玉りそな銀行 (resonabank.co.jp)

ひとつ言えるのは、あまり神経質になって将来のことを心配しなくても「なんとかなる」ということです。収入が少なくなってみたら少ないなりに、安い賃貸に引っ越すとか食費を削らざるを得ませんし、子どもの学費がなければ公立しか選択肢がなくなったり奨学金を借りるなど、ほんとうに「なんとかなり」ます。

問題なのは、自分で計画をたてられないのに「世間体を気にしてしまう」場合です。子どもが中学受験をすることになったとか、いったん上げた生活レベルを下げられないといった場合です。

世間体を気にする人や、将来にわたって生活レベルを一定に保ちたい人は、しっかりと人生設計をたてるべきです。

で、だいぶ話が横道にそれてしまっていますが、どれだけの割合を投資にまわすか、これはまず「貯蓄」と「生活費」をしっかり分けて、そのうちの「貯蓄」のどれだけを投資にまわすかを考えます。そしてあくまで例ですが、自分の将来予想から次のようなプランが考えられると思います。

  • 物価は上がらないし円高になると思う⇒投資ゼロでOK!

  • 物価は上がり円安は進むと思う⇒外貨建ての投資(S&P500など)+外貨建て保険など

  • 物価は上がり円高になると思う⇒日本株index(日経225など)+養老保険など

  • 物価は上がるが円はどうなるかわからない⇒外貨建て投資+日本円の貯金

まとめ

というわけで今日の内容はここまで、まとめます。

投資はするべきか、ということですが、必ずしも投資が正義ではありません。投資の内容によっては、「比較的」安全か危険かはありますけど、例えば安全と言われているインデックスファンドでも値下がりする可能性は常に考えておくべきです。

そのうえで、どのような割合で投資や貯金をすればいいのか、考え方をお話してきました。株式市場や為替相場がどのように動いても損失が少なくなるように考えることが基本です。

そして、投資に必要なのは資金で、その資金は「当面使わなくても大丈夫な貯蓄」の一部をあてます。生活や人生のイベントに必要なお金は投資にまわしてはいけません。

そして、ライフプランはぜひ自分で考えてみましょうということです。自分で考える分には特に専門知識は必要ありません、人生のイベントの必要資金もネットに転がっています。考えるのは楽しいのでおすすめです。

というわけで、今日のお話が何かのお役にたてたらうれしいです。

それではまた、DeFi~(@^^)/~~~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?