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Alpaca Finance特集

おはようございます。😊

今日はBSCのコアコンテンツに成長しているAlpaca Financeを徹底的に調べたので、説明していきます。

なんで成長しているか?
BSCの世界に初めてレバレッジ・イールドファーミングを持ってきたからです。

レバレッジとは、人からお金を借りてまで投資することで、非常に危険な行為です。現実世界だとFXが有名ですね。(FXって何?って人はこちら

レバレッジってなんか危険じゃない? でも、うまく使えば安全に利益を増やすことができますし、そもそもレバレッジをかけないこともできます。

レバレッジかけない場合にもアルパカを選ぶメリットはあって、Pancakeだと複利の力を使いたい場合、自分でCAKEを収穫してそのCAKEでLP作って再投資する3ステップの手間をかけないといけませんが、アルパカはすべて自動でやってくれるのです。楽ちんです。

Alpacaは開設当初から一貫して使いやすいUIとかわいいキャラクター、しっかりした運営で圧倒的な信頼を得て大人気になっているプロジェクトなのです。

※2021年5月1日追記:autofarm、BUNNYはレバレッジではなく、イールドファーミングアグリゲーターでした、ごめんなさい。m(__)m

Venus, PancakeSwapの次はAlpacaです、魔界への扉を開けますよ!
では早速いってみましょう!

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1 Alpaca Financeとは?

アルパカはBSCにレバレッジファーミングを持ち込んだ最初のプロジェクトです。

余談ですがアルパカファイナンスの名前の由来は、牛と比べて二酸化炭素を出さない、環境(エコシステム)にやさしい生き物であること、何度でもウール(利子)がとれること、噛まないこと(安全性)からきているようです。⇒Introducing Alpaca

僕がAlpacaに魅力を感じているのは、
・かわいいキャラクターと
・使いやすいグッドデザインのアプリと
・高い利率🤤💰
だけではなく、

・徹底的にフェアローンチ
 ⇒仲間内とか運営内のプレセールや先行者マイニングなどのない、一般ユーザーにやさしいプロジェクト

・徹底的に安心感を与えてくれる
 ⇒ユーザーの意見を受けた細かい修正、2重の監査、脆弱性発見者に報酬を与える

・徹底的に透明性の高い運営
 ⇒ドキュメントの充実、オープンソース、24hタイムロック

どこの誰が運営なのかはわからない、そんなの関係ない。仮面は被っていても中身は正義。タイガーマスクみたいですね。

2 利益を生むしくみ

いろんなプロジェクトが生まれるBSCの世界では、利益を生むしくみを理解しておくことが大事です。なんだかわからないけど、とりあえず新台でたらコイン$100分買っとけー! コンビニでポテチの新商品でたら買っとけー! ヒャッハー!では、今は良くても持続しません。

アルパカの収入源の主なものは次の3つです。

・レバレッジを行う借り手が支払う借入金利と手数料
 ⇒金利は担保の残高により0%~150%の範囲で調整されます。残高に余裕がある時は金利が低く、残高に余裕がない時(90%以上貸し出し中の時)は金利が暴騰します。

得られた金利のうち90%は貸し手の収入となり、10%がアルパカの収入となります。(2022年2月20日追記:現在は貸し手の収入となるのは81%、アルパカの開発資金へ9%、買い戻してburnに10%となっています)

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・PancakeSwapのトークン報酬($CAKE)と、プールの取引手数料
 ⇒アルパカのFarmはPancakeSwapを使っています。レバレッジなし(x1.00)にすればわかりやすいです。例えばCAKE-BNBペアはアルパカとPancakeの利率はほぼ同じになります。

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アルパカの右上あたり「Yield Farming」がパンケーキのAPR($CAKE報酬)とほぼ同じです。微妙に違うのはなぜかわからないですけど、データ取得タイミングの関係かな?

また、アルパカは過去7日間の実際の取引データに基づいて「Trading Fees」(プールの取引手数料)を表示してくれています。これはPancakeSwapに預けても同じです。アルパカで可視化されると面白いですね。

ファーミング報酬の3%はアルパカに支払い、残りの97%は全てFarm利用者に渡ります。(2022年2月20日追記:現在はファーミング報酬の4%がアルパカ開発資金へ、5%が買い戻してburnに使われます)

※2021年5月6日: 「全額Farm利用者に渡る」は誤りでしたので修正しました。

・清算手数料
 ⇒レバレッジ取引のために借りた額が担保の限度額を上回った場合、残高が清算されます。その時、手数料として残高の5%が清算人(bot)に支払われます。(2022年2月20日追記:現在は清算人に支払われるのは1%で、4%は買い戻し&burnにあてられます)

※2021年5月6日追記: botはALPACAだけでなく、外部のbotもあります。

金利と清算のアルパカの収入分の半額が市場の$ALPACA買い戻しに利用され、買い戻された$ALPACAは、価値を高めるためにバーンされます。

加えて、Farm利用者はALPACAトークンがもらえるというのが利益ですね。

3 レンディング

アルパカでは現在3つのコイン(BNB, BUSD, ETH)をレンディング(預入)することで、それを借りる人から利子をもらえます。変動金利ですが、平常時は15%前後です。

貸し出し率が高くなって、残高が少なくなると利率が上がるためレンディングしたい人が増えるという設計です。上手ですね。

加えてALPACAトークンももらえます。

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トークンを預けると、交換にibトークンがもらえます。

上の図で、左上に「1 ibBNB = 1.0114BNB」とあるのが、ibBNBの価値となります。「Lending APR」はibBNBトークンに足される価値で、この利率でトークン自体の価値が上がります。

「Staking APR」は、$ALPACAがもらえる分です。

「Utilization」はプールの貸し出し率で、これが90%を超えると利率が爆上げします。

4 ステーキング

で、レンディングした人はステーキングは忘れないようにしてください。Farmの人はステーキングの必要はありません、全自動です。

ステーキングすると、( )の中に現在の評価額と、収穫できる$ALPACAが表示されます。便利ですね。

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5 レバレッジファーミング

Farmではレバレッジファーミングができます。

UIが独自設計でとてもわかりやすく、いろんなコピーが出回っていますがアルパカが元祖です。

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預けたら、「Your Position」として上のように表示されます。

「Position Value」は借入含めた運用総額
「Total Dept」というのが借入額
「Equity Value」が、引き出した時にもらえる額
下の「Kill Buffer」が0%になったら強制的に清算されます。

レンディングプールにあるトークンが、レバレッジファーミングで借りることができるコインです。

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※2021年8月27日修正しました

例えば BNB-BUSD でレバレッジファーミングをする場合、ペアの両方ともにレンディングプールがありますので、借りるコインをBNBかBUSDから選べます。

しかし、例えばAXS-BNBなどのペアでしたら、AXSのレンディングプールはないので、BNBを借りるしかありません。

そして、アルパカではパンケーキとは違って、預入時に必ず1:1でコインを準備する必要はなく、BUSDだけとか、BNB:BUSD = 3:7 とか自由な比率で預けることができます。

で、ポジションをオープンするときにアルパカのbotによって自動で両替されて BNB:BUSD = 1:1 のLPが自動で作られます。

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ということは、預けるコインによって両替手数料が変わってくるのがわかるでしょうか、つまり……(1BUSD=1$, 1BNB=$500のレートと仮定します)

・レバレッジなし 1000BUSDを預けた場合
 ⇒500BUSDをBNBに両替して500BUSD:1BNBのLPを作る($500x0.2%の両替手数料発生)

・レバレッジなし 2BNB($1000)を預けた場合
 ⇒1BNBを500BUSDに両替して500BUSD:1BNBのLPを作る($500x0.2%の両替手数料発生)

◎レバレッジなし 500BUSD+1BNB(合計$1000)を預けた場合
 ⇒そのまま500BUSD:1BNBのLPを作る(手数料ゼロ)😊

レバレッジなしの場合は、1:1の価値で預けるのが、手数料の面では一番お得になりますね。

※2021年5月4日修正:終了時の返金方法に誤りがあったので修正しました。

では次に……レバレッジあり(x2.0とします)を考えてみます。ややこしいですよ~

レバレッジx2.0 1000BUSDを預けた場合
 ⇒1000BUSDをプールから借りて、2BNBに両替し、1000BUSD:2BNBのLP($2000)を作る($1000x0.2%の両替手数料発生)

◎レバレッジx2.0 2BNB($1000)を預けた場合
 ⇒1000BUSDをプールから借りて、1000BUSD:2BNBのLP($2000)を作る(両替手数料ゼロ)😊

・レバレッジx2.0 500BUSD:1BNB($1000)を預けた場合
 ⇒1000BUSDをプールから借りて、うち500BUSD分をBNBに両替し1000BUSD:2BNBのLP($2000)を作る($500x0.2%の両替手数料発生)

レバレッジがx2以上の場合は、全て借り入れない方のコインで預けるのが両替手数料的にはお得です。

以上を考えて取引すると、ごくわずかですが手数料を節約できることになるので、そういうのが好きな人は参考にしてください。

レバレッジありの場合はコインを借りることになるのですが、借り入れるコインの貸し出し率が大きくなると、レバレッジが高いほど借入利率もレバレッジ倍になるので注意です。

なお、レバレッジありの場合もなしの場合も、スタートをBNBとBUSDのどちらでどんな比率で初めても、結局LP作るんだからキャピタルの意味では同じです。手数料の面だけ少し差が出るということです。

6 まとめ

アルパカは、すごく使い勝手のいい優れたUIで、安全なパンケーキをベースに、レンディングを組み合わせてレバレッジが利用できる、とても人気のプロジェクトです。

今後NFTも出るらしい、そしてそれが何かしらの役に立つかもしれない、ということで要チェックです。

あとはパンケーキと同様にどのLPペアで運用するかを考えないといけませんね。パンケーキは基本です。

ファーミングしたあと、値上がり値下がりした場合のAlpacaの計算ツールを貼っておきます。僕はまだまだ使いこなせていませんが、よければ活用してみてください。

今日のnoteがみなさんのお役にたてばうれしいです。

ではまた、DeFi~(^_^)/~~


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