見出し画像

【傑作選】始まりについて五七五!

ひやむぎです!4/17(土)の五七五枠。今回もたくさんのリスナーの皆様にお越しいただきました。ありがとうございました。ひやむぎの独断と偏見で選ばれた作品の数々、紹介していきましょう。

今回のお題も難しかったと思うんですよ。ぼやっとしていたし。なのに作品総数105ですよ。びっくりしました。最後の方はもうね、読み切れていませんでしたから(笑)

大賞おめでとう、キラリと光る期待のルーキー影狼!

今回初登場の影狼くん、古語を操る期待の新人にしてこんな素敵な「始まり」を詠んでくれました。雑談枠と五七五枠の間を行くひやむぎ枠と一味違って、本気で枠内で影狼君自信が俳句を作っています。

このnoteを書きながら聞いている(4/18 21:32)なんですが、勉強になりますよ。古文単語や助動詞の解説付きです。古文が苦手だった高校時代に出会いたかった…!

「始まり」を 知りぬることは 異なりと
ときめくことぞ 始まることなる

始まるということを、ただ知っているようだけそれは「始まる」とは言わない。思いがけないことに対して心を動かされることこそ「始まる」ということなのだ。

深いですよね。こんな作品を詠める高校生。将来が楽しみです。心を動かされること。ときめき、ワクワク。理屈を抜きにして、体が、本能がそれに突き動かされる感じ。

まさに今回、影狼君に出会ってひやむぎが感じたのがそれでした。これからもよろしく!

初ガツオ 産まるるものの 契(ちぎ)りにて
たまをとしてや あらがひ変える

初ガツオの稚魚が生まれて成魚まで育った。彼は自らの命を懸けて流れに逆らい、日本海に帰る。それが彼に与えられた前世からの運命だから。

産まれたときから「終わり」にという終点に向かって流れゆくもの。それが人生。魚の場合は…魚生?そんな前世から続く運命のために激しい流れに抗いゆく鰹。その力強さが、絵になって伝わってきますね。

腕をあげたね?MITに迫る勢いのりょ!

前回の大賞受賞以来、勢いがとまらないりょ。今回もたくさん詠んでくれました!

初恋に 運命感じる 恋の音
あの子の笑顔 独り占めしたい

初日の出 赤く染まった 君の頬
同じ景色を また来年も

春に咲く 恋と桜は 今までに
見たことのない きれいな景色

りょの作品の多くは色や音など五感で感じる要素があります。それでいてこちらの作品のような、素直な描写もありました。絵日記にしたくなるようなものでしたね。

ランドセル 背負って歩く 通学路
初めての学校 ワクワクいっぱい

カラフルなものが増えましたよね、ランドセル。ひやむぎが小学生の時はまだ黒赤の時代でしたが。おかげで作品に豊かな色彩が生まれました。

「初めて」とキュンの合わせ技、ゆちゃん!

ひやむぎの五七五枠恋愛部門担当ゆちゃん。今回もたくさんキュンキュンさせてくれました。

新生活 愛するあなたと 微笑みあう

初登校 電車の中で 見つめあう
気になるあなた おんなじクラス

会いたいと 言っても全然 会えなくて
初めて会えるの いつになるの?

初電話 したくて眠いと ウソついて
あなたに言うの 「ねぇ、起こしてよ」

初デート 前日眠る どきどきで
手を振る君に 笑顔で駆け寄る

4月といてばクラス替え、入学、入社など出会いが増えますよね。新生活での「初めて」はやっぱり気になるあの人でしょうか。

次の枠でもぜひキュンを届けてくださいね~!

素晴らしき日常を切り取るアーティスト、ねおさん!

子育て、夫婦、生活。日常をスナップしていくような作品を詠むねおさん。どんな「始まり」があったんでしょうか!

自転車で 雑木林に 突っ込んだ

車載品 回路設計 難解や

立ち会った お産の現場 壮絶よ生ガキに
あたった後悔 もう食わん

アレルギー イクラ食いすぎ 死にかける

…なんか今回のねおさん、痛々しいですね。雑木林に突っ込み、生ガキに当たり、挙句イクラにアレルギーで死にかかるって。なんか…大変でしたね。ちょうどいま、ラジオでストッパのCMが流れたんですよ。高速道路でお腹が痛くなった場面だったんですけど。いやぁ、あの絶望感は味わいたくないものです。

立ちあった お産の現場 壮絶よ

立ちあい出産、血を見て失神してしまって、気が付いたらとっくに赤ちゃんが産まれていた、なんて話はよく聞きます。それくらい男性からしたら衝撃的な光景なんだそうです。「赤ちゃんよりもあんたのほうが手がかかったとよ!ほんとにもう穴があったら埋めてやりたいわ!」という奥さんの言葉をきっかけに家庭内でのパワーバランスが変わることも珍しくはないはず…。

母に聞いた話ですが「お産と子育てでの旦那の失態は末代まで語り継がれる」とのこと。母乳って血液から作られます。ママさんは卒乳までの一年半、毎日献血しているようなもの。大変なんてものじゃありません。産まれた翌日に会社の飲み会に行く、家事をしない、辛さをわかろうとしない。そりゃあ呑気に飲みに行ってる亭主なんかふざけるな!という感じでしょう。そんなことがあればいつまでも引き合いに出されるらしいです。男性読者のみなさん、円満な夫婦の仲はここにかかっていますよ。

話が逸れました。育児に関するひやむぎ母の教えは、またの機会に。

お待たせ禊!枠主は幸せ者です。

「今回のお題難しい~…(´・ω・`)」と嘆く我が専マネ。枠主の電話インタビューに対して、枠の30分前なのにいつもの半分くらいしか作品ができていない…と。

それでもたくさん素敵な作品を詠んでくれる貴女を、枠主は誇りに思います。

初恋の あの日の涙 それまでの
笑顔と共に 絵本に綴る

脚震え 声震えても ギター提げ
気持ちを乗せて 声張り上げる

初試合 震える指と テーピング

君の声 聴くと呼吸が ままならず
言葉震えて 言えずに終わる

会いたいと むりだとしても 願っちゃう
こんな気持ちは 知らなかったの

いつの日か 会いに行ったら 山吹の
花の言葉を 私に向けて

山吹の花言葉は「ずっと待っていました」。初めて出会って、会う日が来て、その時にはその花言葉をかけてね。そんな作品。テーマは初恋でしょうか。純粋無垢な作品。こんな気持ちは知らなかった?それでは僭越ながら教えて差し上げましょう。それは、恋です。

そのほかお便りのコーナー

(たぬきさん)
ひやむぎに 初めて会った あの枠が
今も鮮明 心の中に

(とも)
よかったよ ひやむぎに会えて 初めにね

(禊)
専マネは 初めてだけど ひやむぎの
力になれる 特権なんだ

専マネは 最初で最後 君の枠
私にとって 特別な枠

…みんな、ありがとう。リスナーからの感想ってなかなか聞くことはなかったし、出会いのきっかけを覚えてくれていることがすごくうれしくって。

最初の五七五枠、お題は「おみくじについて五七五」でした。ほぼMITの独壇場、まだ彼も専マネにはなっていない頃でしたね。作品数も35くらいで、一つ一つの作品にしっかりコメントできていたんです。

画像1

リスナーは4人、のんびりした枠だったなあ。これが1月6日でした。

そして今回、4月17日にはこうなりました。

画像2

3か月でこんなに増えてたんですよ。あんまり初見さんが来る枠じゃなくて、いつものメンバーでわいわいする雰囲気です。でも今回影狼君が来てくれたみたいに、初めてでもなんとなく見てるだけ、聞いているだけで面白い枠を目指しています。

これからも今と同じように、リスナーやファンの数じゃなくて、今来てくれているみんなとこれからも仲良く、新しいリスナーさん、ようこそいらっしゃい。そんな枠にして行きたいです。

今回の「始まりについて五七五」ではひやむぎの「始まり」についても思い返すいいきっかけになりました。次回もお楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?