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キャパオーバー

今週も、次男の担任の先生が自宅に来て訪問学習をした。
今回は、先生がぬり絵のシートを持ってきてくださって、次男は夢中になってクレヨンで色を塗り、「できまちた」と先生に見せては次のぬり絵にとりかかり、先生が持ってきた8枚のぬり絵を15分ほどで仕上げた。
最後の方は飽きてきた様子も見えたが、「もうやめる?」と聞くと、「うーっ」と唸って目の前のぬり絵を取られまいとしていた。
用意された課題は全てこなしてしまいたいのかもしれない。
それか、こなさなければならないと思い込んでいるのかも…。

この日は、朝から「今日は、11時に先生が来て一緒にお勉強をします」と伝えていた。
それに対し、次男は「せーんせ」と答えていた。
ちょっと楽しみにしているようにも見えた。

ぬり絵が終わったら、先週の次男のリクエストに応えて校歌の音源を聞くことになった。
先生がシンプルな直方体のブルートゥーススピーカーをテーブルの上に置くと、次男は興味深げに眺めていた。
(私もガジェットの類は好きなので、どこのメーカーなのかチェックしていた)
校歌が流れると、次男はじっと聞き入り終わると「もう一回」と言わんばかりにスピーカーの△(再生ボタン)を押した。再び校歌が流れた。
あてずっぽうなのかもしれないが、次男の勘の良さには驚いた。

嬉しくなった次男は、廊下に出て横っ飛びで走り回った。
その後、何故か私につかみかかり、髪を引っ張った。
私が先生と話をしていたのを見てやきもちをやいたのか、学校の楽しいことを思い出してそれで頭がいっぱいになって誤作動をおこしたのか。


今までの次男を見ていると、時々、さっきまで楽しそうに嬉しそうに笑っていたのに、突然豹変して掴みかかったり頭突きしたりしてくることがあった。
これは、もしかして脳の感情を受ける器が、いろいろな感情でいっぱいになって溢れると誤作動をおこすのかもしれない。
専門家じゃないから、ただの素人の推理なのだけど。
次男の器のキャパオーバーで、自分がどんな気持ちなのか分からなくなって不安になって母親である私に助けを求めているのかも。
ただ、助けを求める行動が暴力的になるのは、やっぱり誤作動だろう。


次男は学校を楽しい所だとは理解しているようだが、学校は楽しいけれど自分の許容量を超えて疲れてしまうとも考えているようだ。
「がっこ」「がっこ」と言う割に、いざ学校に行くと、楽しく過ごしても帰るなり「ちゅかれた」と言うことがよくある。
学校でも、スーパーでも、家以外の場所は刺激的で、楽しいことも嬉しいこともイヤなこともぶわーっと次男に降りかかってくる。
次男の器にいろんな刺激や感情が次々放り込まれていっぱいになって溢れてしまって…。
処理しきれなくなると、「かーちゃん、ボクどうしたらいいの?」と、私に頼ろうとして間違えた行動スイッチを押してしまう。
すると、次男はうわーん!と泣きながら私に掴みかかり、しがみつき、頭突きをする。最近は、顔の上に覆いかぶさって息ができなくなることも加わった。


訪問学習を終え、少し時間が経って昼食後。
じーちゃんが突然失神して救急車を呼ぶ騒ぎになった。(救急車の中で意識が戻って、検査はしたものの命の危険性はないとのことで、入院せずに帰ってきたので大丈夫)
次男はその様子を見てショックを受けたのか、居間で嘔吐していた。
もしかしたら、単純に食べ過ぎて消化不良をおこしたのかもしれないのだけど。

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