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少しずつ準備中

次男の卒業後の進路候補に挙がっている施設の職員さん達が、次男の現状を見に我が家に来た。

実は日にちと時間だけ聞いていて、何人来るのか、男性なのか女性なのかを聞いていなかったので、次男に説明するときになんだか曖昧な言い方になってしまっていた。
で、実際は2人の男性と、福祉相談員(いつもお世話になっている)の計3人が我が家にやってきた。

次男にとっても男性2人は想定外だったのだろう。
あいさつもそこそこに、2階の自室に行ってしまった。

私が次男のことを「こんな子です」「こんな行動に困っています」等々説明している間に、次男は私たちが話をしている居間に戻ってきた。
大人たちの話を尻目に、勝手にテレビをつけてザッピング。
まあ、いつものこと。
そしてそろそろ飽きてきたのか、甘えたくなったのか、私の膝に座ってきた。
「ぺた」と言いながら抱き着いてきて、次男の腕に口を付けてブーッと鳴らすとキャッキャと喜んだ。
すかさず、相談員さんが「この子は現在3歳程度の知能です」と説明。
「そうですね。行動が3歳児のそれだ」と職員さん。


施設は現在定員いっぱいで、待っている人もいるのですぐには入所はできないそうだ。
まあ、想定内。
入所施設はどこも定員いっぱいで順番待ちだと聞く。
新しい施設ができたらいいのだが、なかなかそうもいかない。
障害児者を子に持つ親は、自分の寿命を常に意識して、親亡きあとに我が子が困らないよう、入所施設に入れたいと思う人が多い。
が、施設は足りず、職員も足りず、…なのが現状。

ある程度自分のことが自分でできるような人ならグループホームで暮らすという手もあるが、次男のように、心も行動も幼くて季節に合った服を選ぶことも、自分の体を清潔に保つこともひとりではできず、また強度行動障害があるとなると、専門知識や技術のある職員がいる施設でないと安心して預けることができない。


今回自宅に来てくれた職員さん達がいる施設は、以前見学に行って強く心惹かれた所だった。なにより、強度行動障害の人に合わせた棟があるのが魅力だった。

これからも、次男の卒業後の居場所探しは続く。
学校の進路指導の先生も協力してくれるし、福祉相談員さんにも情報をもらえるようお願いしている。
成人向け入所施設への入所申請の手続きもしている。


何故入所施設にこだわるのか疑問に思う方もいるだろう。
私もとーちゃんも健康面で不安がある。とーちゃんは病気の後遺症で右手脚が自由がきかない。私も、次男が癇癪をおこすとボコボコのサンドバッグにされる上、心臓も難ありだ。
長男に任せるのは違うと思う。下手したら、長男の人生を潰しかねない。
そして、度重なる次男の問題行動に、いつか虐待してしまうかもしれないという恐怖がつきまとっている。

買い物に行けば同じお茶を33本も買わされたり、それを止めようとすると泣き叫んだり地面に自分の頭を打ち付けて暴れたり、私と一緒の時は頭突き・しがみつき・髪引っ張りの危険行為をしたり、食事時なら、家族が食べている途中で箸や食器をとりあげたり食べかけのおかずを捨ててしまったり、大事な書類を破かれたり、手近にあるモノをバンバン叩くので壁に穴が空いたりガラスが割れたり洗濯機がへこんだり、近所の家に咲いている花をむしられたり、……


次男は病院に入院中、決まった時間に決まった行動をする生活をして問題行動が減り、食事量も決められた分しか食べることがなかったので健康的な体格になった。
退院後は、家の中のどこに食べ物があるのか知っているし視界に入った食べ物は食べつくさないと気が済まない特性もあって、せっかく痩せたのにリバウンドして入院前よりも体重が増えた。20キロ以上は増えたんじゃないだろうか?
自宅で勝手がわかる分、好き放題やってしまい、健康面でも問題ありになってしまう。
元の健康体に戻すには、自由に食べ物にありつける環境ではなく、いろいろなことが管理された環境に身を置く方がいいと思う。


次男の卒業後(入所できる施設が見つかり次第、そちらに行くことになるので卒業前かもしれないが)、どこにいくのか、そのための準備は少しずつ進んでいる。

よろしければサポートお願いします。 次男が壊した家の壁やその他の修理代に充てたいと思います。