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【薬剤師監修】頭皮がカサカサする原因・理由3選!おすすめの対処法は?薄毛と関係ある?

頭皮がカサカサする場合、まず原因を突き止めて対処法を考えるのが大事です。

なぜなら乾燥であれば髪の洗い方やシャンプー、脂漏性皮膚炎であればカビなど原因によって対処法が変わってくるからです。

この記事では、そんな「頭皮がカサカサする理由」を列記し、その対処法を紹介します。

頭皮がカサカサする原因・理由


頭皮がカサカサする場合、考えられる理由はいくつかあります。

  • 乾燥肌

  • シャンプーなどのかぶれ

  • 皮膚炎

どれも重大な疾患を引き起こすものではありませんが、放置しておくと長期化してしまいかねません。

乾燥肌


乾燥肌は病気などの症状ではなく単なる肌質ですが、乾燥しすぎると頭皮環境が悪くなってしまいます。

「もともと乾燥肌ではない」という方も、洗浄力の強いシャンプーを使っていたり髪を乾かしすぎていたりするのが原因で乾燥してしまっている場合もあります。

水分量が少なくカサカサしている場合は、乾燥肌の可能性が高いので注意してください。

シャンプーなどのかぶれ


シャンプーの成分などが肌質に合っておらず、アレルギー症状が出てカサカサするケースもあります。

この場合、頭皮がかゆくなったりブツブツや水ぶくれが発生することも多いです。

放っておくと皮膚炎を引き起こしてしまう恐れもあるので、早めに対処しましょう。

シャンプーを変えても症状が収まらなかったり繰り返し起こったりする場合は、医療機関でパッチテストを受けてみるのもおすすめします。

皮膚炎


頭皮がヒリヒリしたり大きなフケが大量に出たりする場合、皮膚炎が考えられます。

ただ、一言で「皮膚炎」といってもさまざまなタイプがあるので注意してください。

  • 接触皮膚炎

  • 皮脂欠乏性皮膚炎

  • 脂漏性皮膚炎

  • アトピー性皮膚炎

皮膚炎によって原因が違います。

たとえば、「接触皮膚炎」や「皮脂欠乏性皮膚炎」はシャンプーが原因であると考えられますし、「脂漏性皮膚炎」はマラセチアというカビの仕業である可能性が高いのです。

皮膚炎の場合、医療機関を受診して、「何が原因なのか」をはっきりさせるのが大事ですよ。

参考
【毛髪診断士監修】頭のカビに要注意!カビが発生する原因と対処法を紹介

カサカサ頭皮の症状


「カサカサしててもいいや」と何も対策を取らないでいると、頭皮に悪影響を与えてしまいます。

場合によっては抜け毛の原因になりかねないので気を付けてください。

フケが多くなる


フケは頭皮の垢であるため、出ること自体は悪くありません。

しかし、大きなフケが過剰に出てしまったりベタベタしていたりする場合は注意してください。

頭皮環境が悪化しているサインである、と考えられます。

抜け毛の原因になる


フケが多くなっても気にせず過ごしていると、抜け毛の原因になりかねません。

頭皮は、髪が健康に育つための「土台」となるものだからです。

田んぼの状態が悪いとおいしい作物が育たないように、頭皮が汚れていると健康な髪は育たないのです。

逆に考えると、頭皮の状態を改善すると強い髪が生まれやすくなり、抜け毛予防につながります。

「これからAGA治療を考えている」という方も、まずは先にカサカサ頭皮の改善に努めてください。

カサカサ頭皮の対処法


ここからは、誰でもできるカサカサ頭皮の対処法を3つ紹介します。

おすすめは「医療機関の受診」ですが、診てもらっている時間がない方はこちらを試してみてください。

頭皮を保湿する


まず、しっかりと頭皮を保湿してください。

なぜなら、保湿をすることによって頭皮の水分量が維持され、ダメージを受けにくくなるからです。

乾燥すると免疫力が下がってしまうため、外的な刺激を受けやすくなり炎症やフケなどの症状が起きやすくなるのです。

頭皮の保湿剤にはさまざまな商品がありますが、「ヘパリン類似物質が含まれているかどうか」に注目してください。

ヘパリン類似物質は乾燥肌の治療に一定の効果が見いだされた成分のことで、さまざまな保湿剤や医薬品に含まれています。

実際に、効果を裏付ける学術的な報告もあります。

ヘパリン類似物質はドライスキンにおける角層の水分保持機能とバリア機能の低下を改善し,両機能の改善には主に天然保湿因子の増加が関与しており,角層細胞間脂質のラメラ構造の回復促進も一部,関与していると考えられた。

西日本皮膚科「ヘパリン類似物質の保湿作用メカニズム」

ヘパリン類似物質は、市販薬にも医薬品と同じ量の配合が認められています。

そのため、ドラッグストアなどで買える商品でも医薬品と同じ効果が期待できるのです。

ヘパリン類似物質の保湿剤にはクリームタイプとローションタイプがありますが、ローションタイプをおすすめします。クリームタイプだと髪の毛がべたべたしてしまうからです。

ミコナゾール配合のシャンプーを使う


ミコナゾールとは抗真菌薬の一つです。

脂漏性皮膚炎の場合、ミコナゾール配合のシャンプーを使うことで改善を期待できます。

(画像引用:http://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-150604.pdf

ミコナゾール配合のシャンプーは、「コラージュフルフル」などドラッグストアで市販されているものが多いです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

参考
【2021年最新】脂漏性湿疹でも利用できるシャンプー3選!選び方や注意点も

ステロイド剤を試す


ミコナゾール配合のシャンプーを試しても改善しない場合は、ステロイド外用薬を試してみるのもおすすめです。

ステロイド外用薬は効果の強弱により、5つのランクに分けられています。

ステロイド
このうち、市販のステロイド外用薬は「OTC医薬品」と呼ばれ、効果が弱いものに限られています。

効果が弱いといっても大量に使用したり長期間に渡って使ったりすると副作用が出やすいので、用法用量をしっかり守りましょう。

ステロイド外用薬としてよく用いられるのがこちらです。

  • メンソレータム メディクイックHゴールド:ランク「弱い」

  • ムヒHD:ランク「普通」

  • ベトネベートクリームS:ランク「強い」

これ以上強いステロイド外用薬を使うためには、医師の診断が必要です。

頭皮のカサカサは薄毛のはじまり?


頭皮のカサカサから「薄毛(AGA)になる兆候かもしれない」と考えているなら、それは誤りです。

なぜなら、頭皮のカサカサとAGAは関係がないからです。

AGAの原因ではない


AGAの原因は、男性ホルモンである「DHT(ジヒドロテストステロン)である」とされています。

男性ホルモンのテストステロンが体内に潜む酵素「5αリダクターゼ」と結びつき、DHTに変化して、抜け毛作用のあるタンパク質や因子を放出するのです。

つまり、頭皮がカサカサしていても、テストステロンがDHTに変わらないのであればAGAになりません。

逆に、頭皮がカサカサしていない正常な状態でも、5αリダクターゼの働きによってDHTが作り出されてしまえばAGAが進行していくのです。

「自分がAGAになりやすいかどうか」はこちらの記事をご覧ください。

参考
【男性必見】将来禿げる人の特徴ベスト3効果的な対処法も紹介

薄毛をチェックしたい場合はHIXを使ってみよう


薄毛の状態は、自分で確認しようとしてもなかなかうまくいきません。

しかし、男性の中には「忙しくてクリニックの受診ができない」という方もいますよね。

そんなときはAGA管理アプリであるHIXを使ってみましょう。

HIXは自分の頭皮を写真に撮って送るだけで、AIとプロの毛髪診断士が薄毛をチェックしてくれます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

参考
【男性必見】HIXってどんなアプリ?実際に使ってみた!最新の口コミ・評判も紹介

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