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句具ネプリvol.15の句群を分析してみた

句具ネプリVol.15を拝見したときに、どういう句が読まれているのか気になりました。そこで、今回の投句された全218句がどのような傾向にあったのか、分析してみたいと思います。
注意:これらの数値は暫定的に計測したもので、誤差がある可能性があります。資料を提供してくださった句具さんには感謝申し上げます。

季語はどの位置に置かれていたか

季語はどこに置かれていた?

上五に季語が収まる場合が、ほぼ半数近くを占めました。続いて、下五、最も少ないのは中七となりました。(季語が複数入っている場合は、主と思われるものを選び計測しています。)


切れ字はどのくらい使われていたか

切れ字(や・かな・けり)の使われ方

切れ字は、や・かな・けりに限定して分析してみました。切れ字(や・かな・けり)は全体の4分の1で使われていました。

上五の始まり方はどうなっていたか

上五はどのように始まっていたか

上五の始まり方は名詞からスタートする場合が9割を占めました。「こ、そ、あ、ど」のような指示語は今回、名詞とは別の物としてカウントしたのですが、これらも名詞というカテゴリーにいれるとすると、さらに全体の割合が高くなりそうです。

今回の分析で感じたこと

今回の投句では、夏の季語を含んだ句(未発表でも既発表でも可)という条件になっていたのですが、次回、自分の句を選ぶときに、次はこういう型もありかな?と考えるのに、参考になるかなと感じました。

参考資料:
句具 編「句具ネプリ Vol.15」, 06. 2024


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