【教育・育児】「勉強しなさい!」を言わなくて済む、自己調整学習とは?
親のみなさんは宿題をしないわが子を見て、
勉強しなさい!言いたくなってしまうのではないでしょうか。
「勉強」といえば、子どもにとって、
遊びの時間を削って苦痛に耐える時間というイメージがあります。
私自身も小学生のころは宿題の時間が大嫌いでした。
というか家で宿題をしていた記憶がありません。
ところが、子どもの苦痛であると思っていた「勉強」を
子どもたちが主体的に行うことができる勉強方法があります。
それが今回の記事で紹介する心理学者バンデューラが提唱する「自己調整学習」です。
自己調学習について学び、
子どもが”夢中”で勉強できる環境を作れるように親が工夫していきましょう。
①自分で学んでいる感(動機づけ)
子どもが”自分で学ぶ感覚を持つ”ことが
勉強に集中して取り組むには大事な要素です。
“やらされ感”は自主性を損ねる可能性が高いのは、
みなさん経験があるのではないでしょうか。
そのため”自分で学ぶ感覚を持つ”ことがやらされている状態よりも
良い状態であることは明らかです。
子どもが”自分で学ぶ感覚”つまり主体的に勉強し始めるには、
いかに子どもがその科目に興味を持つか、好奇心をかき立てられるか、
「楽しい!」「ワクワクする!」などの気持ちを持てる仕掛けをする必要があります。
コツ①:目的を示す
この単元では、○○をできるようになります。
その○○は、将来△△ができるようになるための準備でもあります。
コツ②:メリットを示す
算数を理解できる➡お金を理解できる➡投資でおこづかいを増やせるかも!?
②魚の取り方を教え、自分で取らせる
自己調整学習では、子どもたちが自ら知識・技能を体得していけるように促します。
しかし、はじめから子どもたちに任せてもやり方を知らなければ難しいです。
そのため下記のようなステップを踏みます。
魚を与える➡魚の捕り方を教える➡魚を捕らせる
魚(知識・技能)を与えないとお腹が空いてしまいます(興味を失ってしまいます)。
はじめは魚を与えつつ、同時に魚の捕り方を教えていきます。
そして、自分で魚を捕れるように体験させます。
子どもたちが自ら知識・技能を会得できるようになっていきます。
親も「どうすれば子ども自身で学ぶことができるようになるか」という問いを
常に持ちながら子どもたちと接することで、子ども自ら学ぶスキルが高まります。
③子どもたちで学べるように促す
学習のゴールとして、子どもたち一人ひとりが学習を完成させらるように、
先生や親は少しずつ学びを手放していく必要があります。
学習4段階における「学びの責任モデル」というものがあります。
①焦点を絞った指導:目的や狙い、見本の提示、興味付け
②教師がガイドする指導:教師と子どもたち全体との対話
③協働学習:グループメンバーとの学習
④個別学習:個々に課題に取り組み、学びを完成させる
はじめは先生が興味付けややり方などを丁寧に指導し、
協働学習で子どもたちで学ばせ、
最後は、個人で学びを完成させるといったモデルです。
親ができることは、
はじめに見本を提示したり、
興味付けをできるような何かを子どもたちにしてあげることです。
そうすることで子どもは様々なことに興味を持ち、
自分で調べたくなったり、やりたくなったりする習慣が
ついていくようになります。
まとめ
親が「勉強しなさい!」と言わなくなるためには、自己調整学習を知り実践してみる
~実践のヒント~
①自分で学んでいる感(動機づけ)
②魚の取り方を教え、自分で取らせる
③子どもたちで学べるように促す
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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