著者は、サラリーマンとしてフルタイムで働きながら複数の肩書きを持つパラレルキャリアを実践している。多数の講演を行いながら、趣味として始めた整理収納アドバイザーもワークショップや取材を受けたりと今では多くの人に喜んでもらえているという。

片付けというと、ものを整理することだと思われがちだが、著者が最も伝えたいことは人生を整えること。自分の日常において無駄だと思うことや、やめた方がいいことを整理し、人生全体をワクワクで満たすことで、人生の時間を無駄にしないようにできる。そのためには、まず自分の価値観を明確にすることでその選択基準が決まるという。

そこで著者がすすめるのが「価値観ババ抜き」だ。それは、トランプのババ抜きをモチーフにし、カード一枚ずつに様々な価値観が書かれていて、プレイすることにより、自分が大事にする価値観を知ることができる。サラリーマンであっても、フリーでも自分の価値観に基づき好きなことに挑戦するパラレルな生き方は、より人生を面白くする。

人生は時間でできている。自分の大切な人のために自分の得意なことで時間を使い、相手の役に立つことで結果として相手の時間を増やすことができる。人のために時間を使うこと。使命とは、まさに命の時間を使うことなのだ。人生の中で素敵な時間を分かち合い、自分の大事な人と命を増やしあえることは、とても素晴らしいことだと著者はいう。



片付けパパの最強メソッド　ドラッカーから読み解く片付けの本質 (impress QuickBooks)
作者:大村 信夫
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