虹色の服に着替えたら~5

何に対しても
文句を言う人がいる。
大嫌いだ。

素直に受け止めればいいことなのに
すぐにひねくれた目ですべてを見てしまう。
そんな人は
大抵、大人の顔をして
自分が偉かったり
正しかったりする
小さい頃夢見ていたことを忘れてしまい
夢追い人をバカにする。
寂しい人たちだ。
一つのものを一つの方向でしか見ることが出来ないなんて可哀相だ。
そこに表があるのなら必ず裏がある。
だけれど
その裏は必ずしも表面にでてくる必要はない。
表とはやっぱり
裏側で頑張る人たちの心や夢、憧れなんだと思う。
光を浴びることはないけれど
自然に輝きを増すものなのではないだろうか。
だから夢追い人は裏を知っている。
すべてを見てもなお追いかけたい夢だから
追いかけているんだと思う。
そして
そんな人たちは裏をみせたがらない。
僕達に一番気持ちのいい夢だけを与えてくれる。
きっと文句を言う人たちは
表と裏を包んでいる膜だけを見て
知ったふりで夢追い人を壊してゆく。
そこにある真実を何も感じようとしない。
素直に感じることが出来る人だけが
いいものを見つけることが出来るんだと思う。
そして一回りも二回りも
大きな存在になってゆくのだと思う。

映画監督になりたかった。
世界に自分の物語を届けたかった。
何かを生み出すこと
それを創り上げること
それがどれほど大変なことか

分かっていたのか
分かっていなかったのか
随分と大きなことを
一人で考えていたものだと今は思う。

映画館やコンサート会場などでいつも思うことがある。
この瞬間のために
どれだけの人が動いて
どれだけの想いがここに詰まっているのだろう。

それを
わたしは受け止めて
しっかり次へつなげるだろうか。
娯楽と言えばそれまでだけれど
そこにかけている人がいる。
だから
わたしは真っ直ぐに向き合いたい。

そしていつか
わたしも何かを生み出し
創り上げ瞬間を残せる人になりたいと・・・。

なんだ、あの頃も今も
想いも夢も変わっていないんだなぁ。
まだまだ
燃え尽きちゃいない。
そう、今は旅の途中。

2007/01/18 明媚的月光

映画監督になりたかった。
映画と舞台とコンサートがひとつの物語を繋ぐような大きなイベントをしてみたかった。
現実の世界にもうひとつの別な世界を作ってみたかった。
そんな夢がありました。
けれど今では違うところにいます。
あの頃に見ていた夢とは違う夢を追いかけているような、
どこかではまだ諦めきれていないような、
不思議な感じがします。
青春の叫び。
叶わなかった夢なのか叶えなかった夢なのか。
夢は見るものではない叶えるためにあるもの。
そんな言葉を信じて夢を追いかけていたあの日。
いつかどこかで誰かが拾ってくれるといいです。
今は清々しい気持ちであの日の自分を眺めています。
あなたの夢が叶いますように。
羊でした。

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