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読書感想文 ー『反応しない練習』

最近、読書をしていないわたし。

単純に本を読むという時間を作っていないのです。
なぜ、本を読まないか。
言い訳をあげればきりがないのだけれど、いまいち、集中できる状態にないのです。
でも、久しぶりに読んでみようと思った本があります。
早速、図書館へ行くと、予約待ちの状態。
ベストセラーだったのですね。
知りませんでした。
仕方がないので待つこと1か月ほどでわたしの番に。

考えてみると、図書館で読みたい本を待つというのは久しぶり。
普段は、何となく興味のありそうな本棚を眺めて借りるので、ちょっと新鮮な気分。

その本とはこちらです。

ブッダといえば…学校で習うような程度の知識しかないですが、
わたし、この方はとても冷たい方だと思っていました。
仏教に対しての知識もないので、ああだこうだと語ることはしませんが、
わたしが知っているお坊さんと言えば、一休宗純、良寛さん、そして三蔵法師。
この方たちの想いの根底にあるもの。
それがブッダの教えなのならば、ブッダは何もしてくれないのです。

子ども心に、この人が説く話は冷たいのだと思いました。
救いを求めているのに、世の中はそんなものだと説くばかり。救われません。
と感じていた幼かったわたし。

時を経て、子を持ち、今ならよくわかる。
悟りの域には到底、及ばずですが、
自分の根底にある目指したいところとは矛盾していなく
すんなりと入ってくるものでした。

この本が分かりやすいからなのか、
自分が理解できているのかは、この際、どちらでもよく。
わたしには府に落ちる話でした。

なんとなく、世の中や人に対して自分がこうじゃないかと感じていることをそうだよと肯定してくれている本のような気がします。
なので自分にとっては新しい知識というよりは同志がいた!な感じです。

本の感想を書いているときに自分のことを書くのもどうかと思いますが、
わたし、意外とやってしまったものはしょうがない的な人です。
実はあまり、深く思い悩むことはしません。
基本的に
あれやこれやと悩むならば、現状を理解して、自分が納得できる方法を探す。
過ぎてしまったことに囚われても、
これから起きてしまうかもしれないけれど起きてない未来に悶々としていても、
何も変わりましない。
苦しみ続けるくらいなら
今いる場所をしっかり確認して、その場所から
一歩、いや半歩でも位置を変えれば世界は変わってくる。
そんな心持。

それでも、自分の外側のもろもろにあてられてしまいます。
おそらく、無意識で反応しているのでしょう。
これぞHSPの気質全開。
自分ではうまくやっていたつもりでしたが、今回、実はいろいろと反応していた自分がいるのかもしれないということに
気づくことができました。

反応しないというと何となく無視するみたいな感じがしますが
そうではなく、いったん、自分の腹の中に落とし込む。
ただ、そうなんだと理解することなのだということなのかもしれない。
という考えに至ったので、
あとは反応しない練習をするのみ。

そんな心持にしてもらえる本でした。

この反応しない練習。
難しいことはなく、サクッとできそうですが
いざ、やってみると簡単ではない。
わたしはおそらく妄想が過ぎるのでしょう。
子どもの頃からそうです。
この世界は夢なのか、それとも起きている世界が夢なのかなんて
しょうもないことばかり考えているものですから
目を開ける時が来たのです。
そして目覚めたわたしは気が付いたのです。

悩める人の心は恋をしている時と似たようなものだと。

相手の気持ちを考えることもせず
自分の中のなんとも言えないソワソワやドキドキに戸惑い
妄想ばかりしては思い悩む。
この段階ってまだ、
自分でその人のことが好きかどうか自分で気づいてなくて、
もやもやしてるんだけど
そのうちに相手のことが好きだと気づくと
それはそれで、相手のことが気になってしまい、
また、要らぬ妄想をして悶絶。

恋してしまったときに冷静になれとは言い難いけれど、
まず、自分の心をきちんと理解できていれば
あぁ、わたしはこの人が好きだと納得できるだろうし、
あれやこれやと悩んでいるよりは
自分の気持ちを分かっているのだから、しっかりと相手に伝えることもできる。
それで、うまくいかなくても
相手のことを想っていれば
おのずと、自分の進む道は見えてくる。

最終的には「あなたの幸せを願う」という愛へと気持ちを熟成させていけるのではないでしょうか。

やっぱり世界は残酷で美しい。
だからこそ生きる。
自分の足で、自分の言葉で、その時が来るまで。

そんなことを思いました。

最後になりましたが、
この本を読むきっかけになったのが
「みこちゃんの習慣読書術」というnoteです。

本を読まなくても、分かりやすく解説されているので十分だとも思うのですがこの本はどうしても自分で読んでみたくなり、読んだわけです。

自分では手に取ることのない本。
そんな出会いの機会をどうもありがとうございました。





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