もう一度読みたい本ーその2

1冊、読みたくなると次々と読みたい本が
思い付き、その本と一緒になにやらいろいろな記憶が蘇ってきてしまいました。

なので早速その2、ご紹介。
ミヒャエル・エンデの
『モモ』と『果てしない物語』

どちらも有名な児童文学なのでご存じのかたは多いのではないだろうか。
どちらも映画化されています。
映画もまた観たいです。

まずは『モモ』から。
このお話、わたしは最初に映画を見ました。
わたしの田舎には映画館がありませんでした。当時は年に数回、公民館などで映画の上映会がありました。
子供向けに無料だったのかなぁ。
記憶がおそろしく曖昧ですが、『モモ』はそんな公民館で見ました。
とても難しく怖い内容だと思って見ていた記憶があります。
しかし、後半でモモの周りに鮮やかな花が降り注ぐようなシーンがあった記憶があるのですが、そのシーンが印象的でとても感動したんです。
映画ってなんて素晴らしいものだとそのとき強く思ったのですがそれは別の話で
映画に強く感動したわたしはこの話が本で読めることを知り、早速、図書室へ。
ありました。
そして例のごとく読みふけるのです。
『モモ』は3回程読んでいます。
読むたびに深く考え込んでしまいます。
とにかく難しいけれど
心に響くのです。
怖いと言う感覚に襲われます。
時間が盗まれる世界。
そして歩き続けるモモ。
わたしも必死でモモの後を追いかけるのです。
灰色の世界。
時間と言うものを疲れるまで考えてしまう作品です。
今、読んだらどう感じるのか興味があります。
内容も結末も知っている今のわたしが何を感じるか。
大事なことをなくしてないか教えてくれそうな本です。
『モモ』と言う作品に子供の頃に出会えてよかったと思っています。だから、この作品はいつか息子に読んでもらいたいと願っています。

そして、『はてしない物語』。
これも映画から見ました。
『ネバーエンディングストーリー』
これはテレビで見ましたがまさに子供の心わしづかみな作品です。
この映画がヒットしたせいか原作の本がわたしの小学校にもやって来た!
誰のチョイスか知りませんがとにかく、この本を買ってくれてありがとう!
当然、他の子も読みたいわけで順番待ち。
この本は装丁が凄くいいんですよね。
まさに映画の中に出てくるような、いかにも本ですな感じの本なのです。
わたしが通っていた小学校の図書室は今思うと狭くて、天井まで届く本棚に四隅の壁がおおおわれて窓には暗幕のカーテンがかかっていたような、いないような…古い本が多くてカビ臭かったような…とにかくその図書室の感じもまたわたしを本の世界へ誘ってくれるわけです。
主人公と一緒に旅をするわたし。
これもまた、息子に伝えたい物語です。

この手の物語と言えばナルニア国物語とか指輪物語、ハリー・ポッターとかいろいろでしょうがわたしはやっぱりこの『はてしない物語』が好きです。

物語繋がりでふと思い出したのですが『アーサー王物語』は大学生の頃、何かの授業で読みました。それが思い出せない…他にも『嵐が丘』も読んだから英文学の授業でしょうかね。
その授業ではシェイクスピアの作品も幾つか読んだので多分、英文学だと思います。
話しはそれますが
シェイクスピアはその後、蜷川さん演出の舞台作品を何度かテレビで観て、いつか、生の舞台を観たいと言う夢がありましたが、叶わぬままです。
高校生の頃、クラスに『ヴェニスの商人』の英文を読んでいた人がいました。今、何してるんだろう?
という具合に本とはかけ離れたことが次々とよみがえってきます。

今の自分がもう一度、これらの本のページをめくったらどんな世界が広がるのでしょうかね。
すっかり大人目線で突っ込むのでしょうか。
それとも、変わらず夢中で読むのでしょうか。
読んでみていないので何とも言えませんが、本って1度読んだら終わりというよりも、何度か読み返してみるとその時その時で表情が変わるので好きな本は手元においておきたいものです。

本棚を見るとその人のことが分かると書店員時代に聞いたことがあります。

本を紹介するというのは自分を現すことなのかもしれませんね。

今回の2冊は映画と一緒にもう一度、夢中になって浸りたいです。

本日もありがとうございました。
あなたの心にもファンタジーが届きますように。
ページを開くといつだって冒険は始められる。

羊でした。

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