人は年を取ると外見だけではなく内面も変化していく。よい方向に変わっていくと、精神や人間性が成熟へ向かう。作家の林真理子氏は、現在60歳後半を迎えている。本書は、彼女が、人生の成熟へ向かうための、「成熟スイッチ」(きっかけ、行動、考え方)について、記した書籍である。それは、熟年世代だけではなく、全ての世代が、より良く、そしてポジティブに生きるヒントがちりばめられている。それでは、本書の概要を紹介する。
まず。初めに、著者の「成熟した人」に対する考え方。
そして、著者の成熟に向かうために、心がければすぐにスイッチを探せそうで、大事だと思う四つのテーマについて述べている。
この四つのテーマは、彼女の、幼少期の両親との生活、無名のコピーライターから、売れっ子作家、そして現在の日本大学の理事長に至るまでの、波乱万丈の人生経験から、導き出された”人生をよりよく生きるための生きた人生訓”である。本書には、その人生訓に至る、彼女らしい、素直さ、生真面目さ、そしてユーモアにあふれた、抱腹絶倒のエピソードが満載に描かれている。そして、彼女が、実践している対処法や、こころ持ちが、極めて具体的に描かれている。ぜひ、本書を一読し、彼女のユーモアに触れ、自分も実践してみたい!と感じて頂きたい。
最後に、彼女からの、「成熟スイッチ」実践の勧めを記す。