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King & Princeの眩しい輝き 東京ドーム公演に行ってきた

かなり前に書いていた、春先のドームツアー「King & Prince First DOME TOUR 2022 ~Mr.~」コラムなのですが、漬物にしてしまっていました…。King & Princeは「ARENA TOUR 2022 〜Made in〜」の真っ只中。わたしは敢えなく落選してしまったのですが、かっこよかったなーということを思い出しながら、公開しようと思いつきました。入れた方も入れなかった方も楽しんでいただければ嬉しいです。ドームツアーのコンサートレポートをどうぞ!!

■観覧車で登場!? 度肝を抜いたオープニング

2022年4月17日。東京ドームが暗転し、人気アイドルグループKing & Prince(キンプリ)が登場すると、感動で目尻は下がり、マスクの下の口元は緩んだ。真っ白な王子様を思わせる衣装をまとったメンバーが時計型巨大観覧車に乗っている?しかも観覧車がメインステージから、アリーナ席最後方にあるバックステージへと移動していく……。想像を超える驚きの演出で、キンプリ初のドームツアー『King & Prince First DOME TOUR 2022 ~Mr.~』は幕を開けた。

 King & Princeは、ジャニーズ事務所に所属する、平野紫耀さん、永瀬廉さん、岸優太さん、髙橋海人さん、神宮寺勇太さんの5人がメンバー。累計販売枚数75万枚超の「シンデレラガール」で、2018年5月にデビューした、嵐に続く活躍を期待されているグループだ。当初は岩橋玄樹さんを含めた6人だったが、岩橋さんが21年3月にパニック障害の治療のために事務所を辞め、現在は5人で活動を続けている。

 振り返れば、2018年のデビューツアーから圧巻だった。友人と観た宮城公演のオープニングで、玉座に座った6人が天井から降りてきた時は、ペンライトを握りしめて、ため息をつくことしかできなかった。公演終了後も興奮はやまず、「王子が本当にいた!!」「パフォーマンス最高」と、友人と語彙を失った会話をしながら仙台駅で牛タンを頬張った。 

衝撃のデビューから4年。ジャニーズJr.時代のグループ名「Mr.King vs Mr.Prince」にちなんだツアー「Mr.」で念願の東京ドームに5人は立った。「会いたかったよ!」とファンに語りかける彼らは、デビュー当時と比べものにならないぐらいほど輝きを増していた。「恋降る月夜に君想ふ」、最新曲「踊るように人生を。」と、次々に披露。

コンサート後半には、「キミはシンデレラガール、My precious one」と、平野さんのソロで始まる「シンデレラ・ガール」が流れた。甘酸っぱい恋心を歌った、王道アイドルソング。これを聞くと私はいつも、気持ちだけは10代に戻って恋をする。「紫耀くん、わたしがシンデレラガールだよ!!precious oneだよ!」と叫びたくなるのだが、実際に叫んだら変な人になってしまうので、コンサート終了直後に同学年のジャニオタ仲間(37)にLINEでメッセージを送って心を落ち着けた。 

 わたしがキンプリを初めて見たのは、2015年5月に大阪城ホールで行われた、Sexy Zoneのコンサート。ジャニーズJr.のコーナーで登場したのが、現在のメンバーと、退所した岩橋さんだった。そこで「勝つんだWIN!」という曲を披露した時の歓声の大きさにデビューを確信したことを覚えている。「でかい夢追いかけて、何があって上に行こうぜ」「こんなことで終われない、なにがあっても前に行こうぜ」。トップアイドルへの野望を歌ったあの時から7年の時を経て、今年、キンプリは東京ドームに立った。下積み、デビュー、岩橋さんの脱退と、彼らが紡ぐ物語の目撃者になれることもジャニーズを見続ける楽しみになっている。 

■推すのに年齢は関係ない

コンサート会場を見渡すと、キンプリと同世代の10代から20代のファンがほとんどだった。私がジャニーズファンであることを周囲に話すと、「え、まだジャニーズを好きなの?」と、年甲斐なくというような反応をされることもあるが、全くオタクをやめる気にはならない。むしろ、勢いは加速するばかりで、現在はキンプリだけでなく、NEWS、Snow Manなど5つのファンクラブを掛け持ちするまでの立派なジャニーズオタクに成長した。なぜ、いまジャニーズにハマっているかと聞かれれば、わたしはこう答える。「かっこいいだけでなく、彼らの背景にある物語やプロフェッショナルな姿が心に刺さるから」 

自由に使えるお金が増えたこともあるが、年を重ねて責任を持って働くことが増えたのも理由だと思っている。仕事をすればするほど自分の甘さを思い知り、責任を持って成し遂げることがいかに難しいかを痛感する。失敗で落ち込んだ時や疲れた時に、雑誌やテレビ番組で彼らの姿を見ると、気持ちのスイッチを入れ直すきっかけになる。私も10代の頃はタレントのビジュアルに魅力を感じていたが、今は彼らの努力や苦悩に共感し、惹かれるようになっている気がしている。それでなくとも、苦労の多い芸能界。トークに歌に、ダンス。輝くための努力は、どれほどのものだろう。「尊い」とはまさにこのこと。日々、彼らを拝み見る。

■ダンスで見せたキンプリの新境地

本物のキンプリに逢えただけでも、札幌から東京ドームまで遠征した甲斐があったのだが、「Namae Oshiete」、「magic touch」のダンスナンバー2曲が連続して流れた時は、もう、もう、もう!!!

個人的には、今のキンプリの見どころは「ダンス」だと思っている。「シンデレラガール」のような王道アイドルソングと、スタイリッシュなダンスナンバーの対比は驚きの詰まったプレゼントだ。「俺たちはこんな魅力もあるよ」とささやくように、海斗くんが今までで見せてこなかった、緩急の効いたキレのあるダンスを披露する。 「Namae Oshiete」はグラミー賞を12度受賞したBabyfaceがプロデュース。世界的ヒットメーカーの作品のため注目度は高く、「こんなにキンプリは踊れたのか」とSNSやYouTubeでコメントをしているダンサーもいた。ファンとしては鼻が高かった、というか、彼氏の新たな一面を見つけて惚れ直した様な気分になったわけで。沼はさらに深くなった。つくづくキンプリは罪作りなグループである。 


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