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ひとりで営業許可をとるまで

こんにちは。
キッチンカー経営を始めた女です。

今日は保健所の営業許可を取った時のことを書きます。

キッチンカーを始めるために必要な許可2つ

それは仕込み場所の営業許可と、販売車の営業許可です。
『仕込み場所の許可』が販売車の申請の時に必要なのでまずそちらから確保しました。

私は仕込み場所を飲食店として使うわけではなく完全に厨房のみが欲しかったので、内装にこだわる必要はありません。そこで、なるべく初期費用が抑えられる居抜き物件を探しました。なので基準を満たす設備はほぼ整っていたので詳しい内容はここでは割愛させていただきます。

車の方でいろいろ苦労したので、次にそちらのお話をします。

キッチンカーをDIYで自作

先に申し上げておきますと、私、DIYの経験はありませんでした。
電動ドライバーは持っていないどころか触ったこともなく、ビスとはなんぞや??と分からないことだらけでしたし、身近に頼れそうな人もいないのでもっぱらGoogle先生頼りです。

ただ、頭の中で完成形のイメージだけは出来上がっていて、簡単かつ保健所の基準を満たすものが自分にも作れるであろうというよくわからない自信だけはありました。モチベーションって大事です。

キッチンカーの内装はシンプルでいい

私が考えた内装はこうです。
・床の確保
・運転席と提供スペースとの仕切り
・炊飯器や鍋を置いたり作業する台
・シンクなどの水栓設備

はい。この4つを作ればいい、簡単簡単。
といった感じで考えていました。

シンプルですよね。これでいいんだと思います。許可おりたので。
私にできたので、やる気さえあれば誰でもできます。本当に。

自作するメリットとデメリット

人によると思いますが、自作は本当に自己責任だなと思いました。そりゃ業者さんに頼んだ方がずっとしっかりしていて、丈夫な車が出来上がります。きれいで使いやすいです。
でも当たり前ですけど高いんですよね…。
自作するメリットは安く済むこと。一番小さい軽バンタイプで車両込みで150万円とかしますけど、私は中古車も自分で探して50万円以下に収まりました。100万円、大きいですよね。
50万もほぼ車両代で内装は10万以下です。

ただ、思った以上に大変で体力と気力が必要でした。あと簡単に済ませようとすると手作り感満載で強度もやや頼りない。そしてなにより時間がかかる。これらがデメリットだと思います。なんせ一人で黙々とあれこれ工夫しながらで、孤独な戦いでした。上手で得意な人はほぼデメリットはないのでは?と思います。時間さえあれば。

キッチンカーDIY①

自分の使いたい水タンクや調理器具のサイズを考えながら設計図を作ります。車の寸法をメジャーで測るのですが、ほんとは良くないけど大体で測りました。(なんだかんだうまくいきました)

そしてメモしたものをもとに、ホームセンターへGO。
こんなに本格的に木材を買ったことがなくて、ビス選びも種類がありすぎて結局どれがいいんだと思いながら購入し、もうそれだけでぐったり。

1カット30円で店員さんがカットしてくれます。大きな機械で一気に仕上げてくれて、これが無かったら自作は出来ていませんでした。大助かり。

本当は帰って少しでも始めたかったけど疲れすぎてやめました。

キッチンカーDIY②

ここから梅雨に入り思うように作業が進みませんでしたが折れそうな心を保ちつつ完成させました。

床は板を敷いてフロアマットを貼りつけました。

仕切りは木の棒を2本たてて100均のワイヤーネットで補強しつつ、プラスチック段ボールを固定しました。プラダンを車内の断面の形に合わせて切るのが思った以上に大変で時間を取られました。あれはもうやりたくないです。

作業台は2つ作ったのですが、テーブル用の金具付きの脚が売っているのでそれを使ったり、あとはシンプソン金具というものがあってこれがかなり役に立って簡単に作ることができました。

そしてシンクについてなのですが、Amazonなどでいろんなパーツを探しました。が、キッチンカー需要が上がっていたのか在庫がないものが多く、最終的に、キッチンカー製作の業者さんが通信販売していた自作シンクセットを購入。大変助かりました。
水用のタンクについては自分で用意し、大は小を兼ねるので100リットルタンクを2つ買いました。軽バンのキッチンカーなのに(笑)
蛇口はスイッチ式で、捻ると自動で水があがってきます。そこら辺の配線は、自分がそこまで機械音痴じゃなかったのでなんとかなりました。

あとは100均の壁紙シートを貼ったり、外側に折り畳みのカウンターを取り付けたりして完成です。

時期的な問題ではあるのですが、暑い中汗だくで作業し、思うように上手くいかない工程もあったりして大変でした…。

でも、今回でDIYの自信がつきました。電動ドライバーもあるし、もう何でも作れるぞという気持ちです!笑
そしてついに…

キッチンカーの営業許可申請時の様子

まず、保健所の人に書類の確認をしてもらうのですが、分からなかったところは教えてもらい、時間はかかりましたが無事終了。

私は現時点で神奈川県と東京都で営業許可をとったのですが、どちらの検査も正直ギリギリ通った感じです。
こんなに自作で素人感満載のキッチンカーを持ってくる人はなかなかいないらしい(笑)どちらでも驚かれたような引かれたような…。
各設備と、蛇口からしっかり水が出ることの確認をされます。
結果は先ほども言ったように通ったのですが、仕切りのプラダンは強度を心配され、壊れた状態で営業しないようにと言われました。
設備基準では、隙間がないことが書かれていて、事前に確認したときに「カーテンのような手で押したら形が変わるものは通りません」と言われていたので、そこはクリアしていて保健所の人も、ダメですとは言えない感じでした。そんな感じでいろんな箇所が、自己流だけど基準は満たしていました。

よかった…これでダメだったらどうしようと思いました(笑)

まとめと感想

今回で、素人でもキッチンカーを作って保健所の許可をもらうことが出来るということが証明されました。頑張った甲斐がありました。
もし気になることがあれば質問受け付けてます。インスタでも直接お店に来てもらってもOK(笑)

自作にあたって、私の目的はとにかくキッチンカーの営業を始められるようにすることでした。キッチンカーや飲食の修行もしていないので、まず低予算で始めてみる、ということが大事かなと。

そして営業を始めた今、自分で作ったキッチンカーに愛着も湧いていて大満足です。
予想以上に最初からお客さんの反応もよく、おかげさまで好調なので、今後はもっと頑張って今の食数が積めない小さい軽バンタイプから、もう少し大きなキッチンカーに乗りかえたい!という目標ができました。
売上が安定すれば、次のキッチンカーは自信を持って業者さんに頼めるのかなと思っています。マイペースにがんばります。

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