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ふたりでひとり

和歌山県の南紀白浜は、祖父母が暮らしていた思い出深い場所。子供の頃は毎年夏休みに1週間ほど祖父母の家に泊まりに行って、まいにち海や川に連れて行ってもらって、温泉に入って、美味しいものを食べて、楽しいことばかりの特別な場所。

感情を表現することが得意でない私は、たくさんの愛情を注いでくれた祖父母に、南紀白浜で過ごす日々が大好きなこと、祖父母のことが大好きなことが伝えられていたのだろうか。

祖母はよく、

おじいちゃんとおばあちゃんは、ふたりでひとり

と言っていた。

その頃は、特に気にも留めずに

相変わらず、仲が良いなあ

くらいに思っていたが、今になって、何の屈託もなく孫に

おじいちゃんとおばあちゃんは、ふたりでひとり

と言える尊さをしみじみ思う。

陸ぶ おじいちゃんとおばあちゃん

そんな素敵な祖父母が暮らした南紀白浜で過ごした時間は、私にとってかけがえのない大切な思い出。

私もいつの日か、祖母のように

ふたりでひとり

と屈託なく言える時がくるように、大切な日々を過ごしていきたい。





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