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気持ちの整理と少しの本音

 BUMP OF CHICKENの話ばかりになって申し訳ないが、なんとなく整理したくて書いてみる。

 2ヶ月ほど前のことになるが、BUMP OF CHICKENのCHAMAさんが、活動を休止するとお知らせが届き、ラジオで残りの3人が生の声で気持ちを語ってくれた。私にとって、真実だと思う事は、彼らから発せられる言葉だけだ。とても辛そうに、悲しそうに、泣いているような声で、話してくれたから、聞くのはとても苦しかったけど、聞いてよかった。ありがたかった。リスナーを、とことん大切にしてくれていると感じたし、やっぱり誠意がある、やさしい人たちだと改めて感じて、とてもうれしかった。
 その直後に新曲が発表になった。巨大なプロジェクトが動いていた事と、その発表に向けてぎりぎりのタイミングだったんだと気が付いた。
 一連の流れの中で、たくさん泣いたし、いっぱい色んな事を考えた。彼らを失うかもしれない恐怖もあった。でも、彼らはどんなに苦しくても、活動を止めることはできなかったんだなという事も知った。プロのミュージシャンで社会的責任があって、大きなプロジェクトが動いている時に、あんな報道で止まるわけにはいかなかったんだね。
 自然に収束することを待つこともできたと思うけど、最速で決断をして、方向性を示して、私たちを救ってくれたのも事実だけど、そうせざるを得なかったのも事実で、本当の事は一つではなくて、いくつも並行して進んでいるんだなと思う。BUMP OF CHICKENが素晴らしい楽曲を発表して、たくさんの人から賞賛を得て、とてもうれしいと思う気持も、本当の事の一つだが、同時に、どうやってもぬぐえない、寂しさと憤りも真実だ。

 そんなことぐるぐると考えていたら、正直ちょっと疲れてしまった。

 世の中の動きが速すぎてついていけなくて、取り残されてしまった気がする。
 自分の価値観と他者の違い。同じバンドが好きでも、こういうことがあると、反応の仕方がこうも違うのかと驚いた。好きゆえに許せないと考える人や、そもそもの行為に嫌悪感を示す人、ショック、嫌いになった、もう曲を聴かない、それ以上の酷い汚い言葉が飛び交ったようだが、その全部を執拗に追う事はあえてしなかった。

 報道が出た日の夜、公式さんとCHAMAさんからの言葉が流れた時、私はとてもほっとした。きちんと言葉にしてくれて、誠意を感じて、気持ちがしゃんとできたと思った。
 その時にツイートしたことは以下のとおり。

 正しいことが全部じゃないし
 自分で自分を許せないくらい酷い事をしてしまう事も
 されてしまう事も 生きていると ある
 苦しくても正直に受け入れて
 自分にできることを探して
 前に進むしかない
 でも、どうか、これからもいっしょに歩ませてほしいし、
 側にいて力になりたい。

 このスタンスはずっとそのままで、変わらなかった。長く生きているからさ、間違えたことをすることも、ダメな事をすることも、人生にはあるなあと知っている。起こってしまった事は消せないけど、本人なりのけじめがついたら、また戻ってきてほしいと心から願っている。
 一番辛いのは当事者だと思うし、関係者同士が納得がいくまで話し合ったりして、解決していくしかない問題だと思っている。人と人との関係の話はとても個人的なもので、当事者にしか分からないものだと思っているから。
 

 新曲が出て、今までにないほどたくさんの人から賞賛を受けたり、ライブ映像作品がランキング一位を取ったりして、界隈はますます賑わっている。作品はどれも本当に素晴らしくて、中毒かと思うほど、BUMPの曲を聴き続けているし、映像作品はまだ一度しか見ていないが、感動とかすごいとかそんな言葉では表現できないほどの大きな感情でいっぱいになるものだった。
 明るい方角に向かって、大好きを言い続けて、推しを応援する言葉を並べる事が今、しなければいけない事なんだろうとは分かっている。なのに、光の反対側に影を見つけてしまうように、どうしても、そこにいない人の事を考えてしまう。今3人で頑張っているメンバーの事を思うと、寂しいとか残念とか悲しいとか、そんな言葉を言う権利は自分にはないと思うのだが、正直な気持ちはそこにある。君がここにいないのが、残念でならないし、とても寂しい。

 aurora ark のライブ映像でキラキラと輝く4人の笑顔をみたら、涙が止まらなくなった。心から音楽を楽しんでいる4人の姿が隅々まで詰め込まれていて、目が離せなくて、理屈とか根拠とかが必要ないくらい、絶対にBUMP OF CHICKENはこの4人でなきゃいけないと強く強く思った。だからこそ、なんでこんな事にって思ってしまう。

 夢ならばよかったと、何度も思った。どうして今ここに君がいないのか、考えれば考えるだけ苦しくて、悲しくて、悔しくて、ダメになるから、もう考えるのはやめようと思った。なのでこんなひとりごとのような文を書いている。

 今できること たくさん曲を聴く とにかく明るい言葉やファンアートなどで応援の意志を示す お手紙を送る グッズを買う 活動をひたすら応援し続ける 祈る

 信じること もし裏切られても 叶わなくても 絶対に信じて待つから 1日も早く4人で笑える日が来ますように 私の大好きなBUMP  OF CHICKEN に会える日がまたちゃんと来ますように

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 とても久しぶりに水彩画を描いたので、ここにも置いておきます。涙のポンツカを聴いた後、メロディフラッグを思いながら下がきをしました。2ヶ月置いてだけどようやく色が塗れました。この文章も2ヶ月くらい前から書いてたから、タイムラグ感がすごいけど、一つひとつ片付けて前に進もうと思います。二ヶ月うだうだと考えた割に、ただ"これからもBUMP  OF CHICKEN が好きだ"って確認しただけの無意味な文章になりました。お付き合いいただきありがとうございました。
 


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