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L/O/V/E

きっとさ、物って貰いすぎちゃうと、その後から満足できなくなるじゃん?

何にも限らないけど、特に「愛」なんかは一番そういうものだと思う。

「愛」ってなんだって
そう聞かれたらなんて答えるだろう。

人を大切に思う気持ち?
誰もが抱き、受け取るもの?
ただひたすらに注ぐもの?

そうだったら良かったのに。
キラキラとしていて、穢れなんて一切なくて。
でもきっと、そんなのは「まやかし」だ。

どうせ、愛なんて、

ただのエゴの押し付けだとか
欲望のかたまりだとか

そういう、汚くて醜いものだ。


幼い頃に、
どこかに存在するのだと
まだ受け取ることができていないだけだと
そう信じてやまなかった「愛」が

まっさらで綺麗に存在することはないと
気付いてしまったのはいつの日だっただろうか。

大人になれば、
たくさん勉強できて、
知りたいことがなんでも知れると思っていたのに。

気付いていくのは、目を背けたい事実ばかり。

本当に大事なことは
きっといつまで経っても知ることができなくて、

たぶんそれが分かるのは最期、

命が燃え尽きる瞬間なのだろう。

「それ」を知れたときはもう完全に手遅れで、
自分の人生の教訓にさえならないのだ。

何故か、それだけが予感できる。

本当に知りたくないことばかりだなぁ。


大切な人であればあるほど、
自分との間にあるものが
「愛」ではないと分かってしまうことが怖い。

だってそれは「別れ」を産んでしまうから。

恋愛の繋がりじゃなくても、
一度、心にすれ違いができてしまえば終わり。

きっと、それが世界の理だ。


もういっそ諦観できれば楽なのに、
そうもできないのは
完全に、私のエゴだ。

だから、私は仕方ないけれど
それを愛と呼ぼう。


君の瞳に、私の愛が映るまで。

私の心に、君の愛が宿るまで。

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