見出し画像

\新機能紹介/ 経営改善メニュー:機器使用率の推移をグラフ表示

クラウド型医療機器・資産管理システムHITOTSU Assetは、臨床工学技士の業務効率化という現場DXにとどまらない、病院経営改善インパクト創出を目指しています。
具体的には、日々の機器管理業務で蓄積されたデータから「使用率」「故障率」「医療機器(装置)コスト」を自動的に可視化。それにより、機器の購入から使用、修理、更新、廃棄までのライフサイクルにおけるコストの最適化と削減をサポートするというものです。

本日はこのうちの1つ、機器分類ごとの「使用率」の推移をグラフで表示する機能について紹介します。

院内の台帳に登録されている全機器のうち、院内で実際に使用されている機器の割合を「使用率」としています。ここで言う「使用されている状態」とは、病棟などに貸出されているか、あるいは、手術室などに常設され稼働しているかの、いずれかの状態を指します。

画像はサンプルとして、輸液ポンプの使用率の推移を月ごとに表示したものです。黒点線が最大使用率(1カ月間の最大値)、青実線が平均使用率(1カ月間の平均値)、そしてグレーのバーが機器台数です。実際のシステム上では、グラフにカーソルを当てると、各データの数値を確認できます。

このグラフでは、1月に最大使用率が80%を超えるなど高い水準だったのが、6月に機器を増やしたことで、月当たりの平均・最大使用率が低下傾向になったことが分かります。このように、使用率を基に、医療機器の充足度合いを推測することができます。

使用率のグラフは、HITOTSU Asset上での貸出・返却のデータをもとに、1時間単位で自動的に更新されていきます。

ボタンで1日、1週間、1カ月、1年間と表示を切り替えられます

さらに、1年ほどデータが蓄積すると、コスト削減ポテンシャルを評価でき、機器の保有台数を最適化できます。

例えば輸液ポンプの場合、最大使用率は60~80%が最適との報告があります(※)。これより低すぎると過剰な輸液ポンプを抱えていることになり、これより高すぎると逼迫時に耐えるバッファーがなくなることを意味します。保有数50台で最大使用率64%の場合、これを最大使用率が75%となるようにするには7台削減できると計算できます。
輸液ポンプが1台30万円とすると、次回買い替え時、7台x30万円=210万円のコスト削減が可能と考えられます。

使用率に基づくコスト削減ポテンシャルの評価イメージ

HITOTSU Assetでは今後、経営改善メニューに、年間故障率の見える化、機器関連コストの見える化といった機能を実装してまいります。
さらには、クラウドを通じて収集した多数の病院のデータと比較して、各医療機関にとっての最適な水準を提示したり対応策を提案したりする機能も今後追加していく予定です。

弊社はHITOTSU Assetを導入していただいた医療機関に対し、経営の改善に資するデータを提供し、導入費用を上回るコスト削減効果を生み出すことを目指します。ご期待ください。


  • (※)Clinical Engineering.2012;23(6):494-501.、医療機器学.2018;88(5):549-57.

  • 経営改善向けメニューについてはこちらをご参照ください。
    【発表スライド公開】医療マネジメント学会で演題発表を行いました

  • 使用率の推移のほか、経営改善メニューは、有償契約いただいたお客様のみご利用いただけます。

  • 本記事中で予定としてお伝えした内容は、今後予告なく変更される場合がございます。

クラウド型医療機器・資産管理システム「HITOTSU Asset」製品紹介はこちらをご覧ください。

全国のユーザーの声で日々進化する
医療機器・資産管理システムHITOTSU Asset

HITOTSU公式noteのフォロー&各記事への”スキ”をぜひお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?