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私たちのゲストハウスひとときについて【開業編】

私たちが夫婦で運営しているゲストハウスひとときについてもせっかくなので紹介させてください。今回は【開業編】と題して、どんな物件か、どんな許可で営業しているのか、などお伝えしようと思う。

福島県の北西部、西会津町の上野尻集落で2018年5月にオープンしたゲストハウスひととき。20年間空き家だった元桐下駄屋さんをリノベーションし、自分たちの住居兼ゲストハウスとして使わせていただいている。

"ゲストハウス"と冠はつけているが、営業許可としては「農家民宿」である。改修資金が潤沢ではなかったため、もともとの家の構造に極力手を加えずに始められる許可がそれだった。国の方針もあり、平成の中頃から規制緩和が続き、昔に比べると農家民宿でもできる範囲が増えてきているのがありがたい。

「規制緩和が進んで開業がおすすめです!農家民宿のはじめ方 ...」
http://minna-no-minpaku.com/nouka-minsyuku-hajimekata

なお、福島県においては、運営者が「農家」でなくとも、農家民宿を開業できる。農業体験等の斡旋ができればよい、という条件だ。
※適用範囲は個人のみで、法人の場合には農業法人である必要があるので注意。
※自治体によって差があるかもしれません。

一方で制限もある。農家民宿の場合、客室面積が33平米以下である必要があるため、必然的に宿泊キャパシティは多くできない。事業スケールとしては難しいところであるが、私たちの場合は住居を兼ねているため、結果的にはバランスとしてはちょうどいい。
(ひとときのキャパは和室2部屋、最大7名)

また、建物としての特徴も、ゲストハウスのポテンシャルが高い物件であった。もともとは下駄屋さんとして1階正面で商売をやっていたため、土間が二間あり、道路から人が入りやすい構造になっている。現在はそこを飲食店として活用している。先日投稿したグランドレベルの観点からも条件が良かった。
(「街道×ゲストハウスのポテンシャルについて」https://note.mu/hitotoki_yusuke/n/n3a30079483c1

二階の客室についても、もともと買い付けにきた業者さんなどを泊めるためのお部屋だったらしく、そのまま客間として使わせていただいている。

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先日の投稿とも重複するが、私たちが暮らす上野尻集落は、旧街道の宿場町だった名残があるからこそ、ゲストハウスを始めとした小商いとの相性が非常に良い物件が多い。今後も、小商いと住居をセットで活用していける事例が増えていけば嬉しいし、僭越ながらそのモデルとして機能していければいいと思う。

今後は【開業編】以外にも、【DIY編】や【オペレーション編】など、ゲストハウス運営に関するあれこれを後日書いていきたいと思う。

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