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02 セルジオさんとアート 2017

ワークショップの第2回目は、「触覚」がテーマでした。イタリアのプロの写真家でありアーティストでもあるセルジオさんに講師をお願いして、子どもたちがそれぞれに小さなモニュメントを作り、それを写真に収めて一冊のアルバム作品にするという内容でした。

セルジオ・マリア・カラトロニ(Pavia、1951)

セルジオさんは、日本とイタリアで暮らし、仕事をしています。 彼はミラノのブレラファインアーツアカデミーに在籍し、セットデザインを専門としました。 1975年以来、建築、工業デザイン、インテリアデザイン、グラフィック、企業イメージ、創造的方向性、コミュニケーション、ジャーナリズムの分野で働いてきました。
彼の業績として、ADC賞東京アートディレクタークラブ、「グッドデザイン賞」、日本貿易省の「カテゴリー賞」、そして「2003ロンドン国際広告賞(LIAA)」など数々の賞を受賞しています。 彼は現在、セラミックス、グラフィックス、写真の分野で活躍しています。

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さぁ外に出て落ちているものを拾ってこよう

子どもたちを前にして、まずセルジオさんが行ったのは、今日みんなが何をするのかをお手本で示しました。10cm角の木のブロックを基台として、そこに好きなものをくっつけて立体的なアートにしようということなのですが、その素材として、会場の外に落ちている小石や葉っぱ、木の枝、紙屑、花びら、錆びた釘などを、自分で拾い集めてくることから始まりました。

あらかじめ用意された全員に同じ教材を与えるのではなくて、自分の手の感触で好きなもの、気に入ったものを入手する時点で、すでに子どもたちのクリエイティブな個性が反映できるという着想です。ふわふわしたものばかり集める子、カラフルな花弁をひたすら集める子、石が好きな子など、外に出た時点で頭の中には10cmの空間の周りに展開する自分のアートイメージが出来上がっているかのようでした。

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いよいよ作品作り

拾ってきたそれぞれの素材をグルーガンで10cm角の木台に固定していくのですが、それぞれにイメージを膨らませながら仕上げていきました。

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そして撮影

写真家であるセルジオさんが、一人ひとりの作品の意図を聞きながら、最もその特徴が表れているアングルで、作品をカメラに収めてくれました。

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一人ひとりの作品は、それぞれがイメージをしたタイトルをつけ、全員の作品を写真集としてフォトブックの形で仕上げました。作品の一つ一つは、「うみもりそら」のホームページで閲覧できます。
https://www.umimorisora.com/2017-1

作品一覧名前あり

セルジオポスター


東京と石垣島との2拠点居住を始めて20年になります。それぞれの土地と情報との中で人生を豊かにする暮らし方「スマートライフ」を実現しようと試行錯誤しています。それぞれの場所で日常の中に見つけた「暮らし」を発信しようと思います。