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『京急蒲タコハイ駅とASK』2024-05-28

※タイトル画像:サントリー公式サイトより

 昨日から、NEWSポストセブンなどが、ある地元産業のキャンペーンにNPO法人がクレームをつけたと報じた。
 ターゲットは「京急蒲タコハイ駅」というキャンペーン、文句をつけたのは特定非営利活動法人ASKという依存症の団体である。

 この『京急蒲タコハイ駅』とは、サントリーと京急電鉄、大田区商店街連合会のコラボキャンペーンである。
 サントリーの人気飲料「こだわり酒場のタコハイ」と、京急電鉄の京急蒲田駅(東京都大田区)をかけたネーミングであり、駅名称を期間限定で「京急蒲タコハイ駅」に変えたという。

NEWSポストセブンより
サントリー公式サイトより

 さらに2024年5月と6月に2日ずつ、2番線ホーム上に「京急蒲タコハイ駅酒場」を開店する。
 同ホームはいわゆる待避線であり通常の乗降に使われないホームである。ここに列車を停車させ、ホームだけでなく列車の中でも、タコハイと蒲田名物の餃子を楽しめるようになる。

 ええやん!

 電車の中で、普通やれないことが期間限定で解禁される。心の中の小学生が大喜びするやつである。いや小学生でなくても普段と違う、特別感のある場所で食事したり寝泊まりするのは楽しい。
 ある程度の台風のときなど(震災レベルになるとそうも言ってられないが)、一時避難で学校の体育館に泊まるようなことがあると、子どもにはワクワク感をもって体験されるものだ。

 実際、クレーマー側以外からの評判は上々のようである。 

 いわゆるオタクの人々にはなじみ深い地域である。
 京急蒲田駅すぐの場所にある「大田区産業プラザPiO」は現在でも幾多の同人誌即売会開催に活用されているオタクのメッカのひとつであり、前身である大田区産業会館は初期のコミックマーケット開催会場でもあった。
 このすぐ近くの地域は飲み屋街で、その打ち上げに利用したことがある人も少なくないだろう。

 しかし、このキャンペーンに噛みついたのがASKというグループ。
 要するにアルコール依存症の団体である。

 看板等が縮小したのは残念だが、産経新聞の報道によれば幸いにしてイベントそのものの中止はないという。

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