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『「AV業界に有利なAV新法に反対する緊急アクション」勉強会に潜入!! 角田由紀子編』
潜入などと言っていたが、勉強会の内容が普通にYouTubeで公開されました。
もちろんこのままツッコミ倒していくことにする。
さて、司会?の北原みのり氏に続き、角田由紀子弁護士の登壇になる。
まずは角田氏の自己紹介。
99年から、今回のスピーカーの一人でもある中里見氏とともにAPP(ポルノ買春問題研究会)という、我々にとっては極めて悪名高い団体に参加していたことが語られる。
(APPという)私的な研究に参加して、まああんまり誰もそんなこと研究していなかったし興味ももたれていなかったんですけれども、ポルノとか買春をなくすにはどうしたらいいんだろうかという問題、共通の問題意識をもって、外国文献も含めてですね、一応理論的な研究に参加してたということなんですね。
はい。
「ポルノとか買春をなくす」言っちゃってますね。
これで北原みのり氏に続き、角田由紀子氏と中里見博氏も「AV禁止を求めるのではなく本番禁止」主義者ではなかったことが明らかになりました。
もうちょい隠せ。
ちなみに上でいう「外国文献」というのはどういったものなのか。
私自身はそれ以前から、アメリカの法学者、ポルノと戦う女性ですけどキャサリン・マッキノンさんのポルノ批判って言うのをいろんな形で読んで、大変共感を持って学んできたと思ってます。
一応説明しておくとマッキノンとはもうバリバリの表現規制派。筋金入りの(本番なければOKとか演者が傷つかなければOKとか一切関係なく)ポルノそのものに対する完全なアンチであり、ラディカルフェミニズムの代表的な人物である。
ちなみに日本のオタク界隈では「日本では女性向けに女性が描いているポルノジャンル(レディコミやBL)があるが、どう思うか?」と聞かれ、「男が女のフリをして男向けに描いてるに違いない」と頑として現実を見なかったというエピソードで有名な御仁である。
早い話が角田氏もまた、演者の被害とか本番とか関係なく、フツーに表現規制がしたいごくフツーのフェミということである。
ちなみに、今回のAV法案において「出演被害を問題視しているまだ穏当なフェミ」と「それを全面禁止したい反AVマジキチフェミ」という対立軸で考えている人はかなり多いと思う。
しかし、そうとばかりは言えなそうなことも角田氏は言っている。
ただですね、この法律を作った側にいた人たちともまあちょっと話をする機会があって。ゴールは何かという話をしたら、彼らもですね、性行為を金銭的な取引の対象とするということを禁ずると言う点には異存がないようなので、それならば私達のゴールもそうですから、ゴールは共通なのねと。だから頂上はそこにあるのは分かってるんだけど、どういう道を上っていくかという違いであればいいと思っているんですけど、できるだけ目的地に着けるようにしたいと思ってるんですね。
具体的に誰と話しているかは明らかでないものの、AV新法側のフェミはきれいなフェミ、とは言えるものでないことは意識しておいた方がよさそうだ。
このあと角田氏の主張は「撮影時の性交合法化になる!」との主張に入る(そもそも元々性交は違法ではないが)が、ここは他のフェミと一緒なのでしばらく飛ばそう。
ところがですね、賛成だと言われている人達の説明を見ると、これはね弁護士ドットコムの5月17日に出てたんですけど、この「(性行為に)係る」というのは、必ずしも性行為をしなくてもよい、疑似でもよい、というそういう意味だと説明されているんです。だけどね、普通に読むと「しなくてもよい」というのは「してはいけない」ではないわけですね。「してもよい」も含まれてくるわけです。だから結局できると。
この人、本当に弁護士なのだろうか? いや本当だと知ってはいるが、思わず疑問が頭を去来してしまう。
この法案は「AVに出演した女性が、その契約を取り消したり回収を求められるようにするためのもの」だ。そのAVに映っている行為が違法であったり、実際の性交でなかったりしたら法律のターゲットから外れたりするのでは、いざ出演した女優が使えないケースが出て困るわけだ。
そのくらい角田氏は分かっているだろう。
ではなんで「本番を禁止」したいのかと言えば「そうすればAVの需要が少なくなって潰しやすくなるだろう」という欲望の方が、女優さんを守りたい気持ちより強いからだろう。
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