『囚われてない観衆 考察レインボーパレード緊縛ショー事件(前編)』2024--04-29
2024年4月19~21日にかけて行われた「東京レインボープライド」が代々木公園にて開催された。
性の多様性、大いに結構。
しかしいわゆる「活動家」主導の現在のLGBT運動には批判も多い。
それは彼らが擁護する性のありかた、その表現方法が実際には全てではなく、彼らの意に沿うような形のものしか認めていなかったり、その意を押しつけるためにキャンセルカルチャー的な手法を多用するからだ。
この記事は、鹿児島のヘルスセンターの蒸気サウナがゲイの人々が集まる所謂「ハッテン場」として利用されるようになったため、不適切な行為をしないように張り紙をしたところLGBT団体などのターゲットになり、閉店の憂き目を見たという話である。
ヘルスセンターにすれば、裸で抱き合い「合体」するような行為をしたのが、同施設内では実際にやっていたのが男同士だったから注意喚起したのであって、(男女別であろうからその機会はなかったろうが)仮に男女がやる盛り場になりかけたとしたら、同じことをしただけだったろう。
また、映画界では同性愛者やトランスジェンダーの役柄をそうでない人が演じることを「炎上」によって潰すような事態が、特に海外では何度も起こっている。
日本でもつい最近、若年層に安易にトランスジェンダーへの転換手術を勧める風潮に警鐘を鳴らす本『トランスジェンダーになりたい少女たち』に対して、書店などに脅迫が相次ぐ事態が報じられたばかりである。
また、LGBT運動とフェミニズム(の少なくともかなりの割合)が蜜月関係にあることも問題である。
フェミニズムが男性異性愛者の好む性表現について徹底的に憎悪し攻撃しておきながら、それよりはるかに過激なLGBTの性表現に寛容であることの矛盾は、大きな不満を呼んでいる。
しかしそうであっても、LGBT(Q+)による性表現を最大限に擁護する立場に立たなければならないのが、表現の自由を守る側のつとめである。
前置きが長くなったが、今回のレインボープライドにおいて、ある性的マイノリティ側の表現が「炎上」したのである。
それがこの「男性の緊縛ショー」である。
ちなみにAbemaTVに出演した出展者の小吹文紀氏によると、この裏のプレハブでは、イベントの一環としてHIVや梅毒など性感染症の検査サービスも実施していた。
しかし、代々木公園のしかも東京レインボープライドのような大イベントでやると、大勢の人目があるためそのような検査にはプライバシーの問題が生じる。
そこでいわば目をそらすために、このようなショーを(13種ほどのショーのひとつとして)行ったそうである。
この写真は森奈津子氏の批判ポストに添付されたことによってX上で拡散され、多数の批判を浴びていた。
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