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『ICEBOX広告叩きに見る「規制の逆効果」現象」』2023-07-31

 もう1か月も前の話になるが、森永製菓の人気商品「ICEBOX」の宣伝ツイートにフェミニストが放火した。

 ちなみに、フェミ松速報さんの記事タイトルにも明記されているように【作者は女性】である。なおかつこのイラストを描いたNAKAKI PANTZ氏のプロフィールを見るとさらに面白い。

「強く、可愛く、自分らしい」女性のイラストレーションが話題を集め、多くのファッションブランド、MVデザインなどのクリエイティブを手掛けるNAKAKI PANTZ。

翔泳社「CHERISH NAKAKI PANTZ作品集 ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK」
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 まるでフェミニストが「『こっちはどうなんだ』と炎上基準の不明瞭性を批判されたときの言い訳」のような作風の人物ではないか。

 そもそも該当のICEBOXのイラスト自体、カメラ目線で仏頂面かクールぶった表情をしてカメラ目線でガンをつけている。実はこれがフェミが喜ぶ「男に媚びていないタイプの広告」のはずである。   
 なお、実は筆者はかつて、【大阪府「男女共同参画社会の実現をめざす表現ガイドライン」(令和3年3月版)】が批判された際に府に「いわゆる男女共同参画ちゃんがいけないなら。どんな女性の図像であればいいのか」問い合わせたことがある。そのとき出た女性の課長(だったと思う)から得られた答えは「女性がきりっとした表情をしてるようなものであれば….」というものだった。イラストにすればまさにこの種のものだ。

  しかし彼女の回答は不完全なものであった。
 確かに、そうした「仏頂面画像」がフェミニストにもてはやされることはある。
 しかし、いわゆるアンチフェミ系の論者が何度も指摘していることだが、要するにフェミニストが憎むのは男(特に「弱者」とみられる男で、おばさん世代にとってオタクはその特徴のひとつである)が喜びそうな画像なのだ。

 女性が「キリッ」とした表情、つまりカメラ目線で仏頂面をしているようなものがフェミニストに「これならいい」と喜ばれる(ことがある)のは「男にケンカ売ってるっぽい!これならキモオタ弱者男性は嫌がるはず!」と彼女らが想像する時であって、決して女性の自主性が表現されているからでもなんでもない
 したがって、そのような表情をしていてもなお男性からも魅力的な絵であれば、やはりフェミから攻撃を受けるのである。

 NAKAKI PANTZ氏のイラストはまさにそのようなものであった。

 さて、それ以上に今回指摘したいことがある。
 愚かにも興味深い現象だ。
 ヤシの木がついた浮かんでいるお盆?に乗っているスイーツが「性器隠し」だと言っている連中がいるのだ。

 実際に、もう一度イラストを見てみよう。

 このイラストではどう考えても、胴体部は胸より下がプールの水中に沈んでいる。浮かんでいるグラスのむこうに性器があるわけがなく、グラスがなくなったとしても見えるのは太ももだ。

 逆にフェミニストの想定どおりなら、この女性は上半身だけ水着で下半身すっぽんぽんのまま、プールの水の上に無理やり尻をもちあげていることになる。痴女専用筋トレメニューかなにかかな?

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