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『「特撮界のキン肉マン」について』2024-08-31

『仮面ライダー鎧武』は「勿体ない」作品である。
 というのが私が、同作についてつねづね思っていることだ。

 私は平成以降のライダーについては基本リアルタイム視聴勢なのだが、虚淵玄という、ダーク寄りの作風でアニメ業界(というかエロゲ業界)では著名な脚本家が抜擢されたというのは事前情報として流れていたのを覚えている。
 当時、私は彼の作品をほぼ全く知らなかったので、否応なく入ってきた多少のネット情報を除けば、それほど先入観無く見られたと思う(ちなみにその次に鑑賞した彼の作品は、アニメゴジラ三部作である。)

 では『仮面ライダー鎧武』の物語をかいつまんで説明しよう。

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