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 アメリカの児童向けケーブルテレビチャンネル「ニコロデオン」で放送されているギャグアニメ。同チャンネルの代表的な看板番組である。
 海底の町ビキニタウンを舞台に、擬人化された文字通りの黄色いスポンジのキャラクター・ボブと海の仲間たちが巻き起こす騒動を描く。

 2021年4月現在、本作には2つの「封印回」がある。

 ひとつは第3シリーズ「Mid-Life Crustacean(私はクール)」(2003年1月初放映)で、ボブや友人である蟹のカーニたちが女性キャラクター宅に忍び込んで下着を盗む場面を含んだもの。2018年からテレビ放映を見合わされており、2021年から動画配信からも削除された。ニコロデオン側の報道担当者は「ストーリーの一部が子供向けでないと判断した」としている。

 もうひとうは第12シリーズ「Kwarantined Crab(日本版未配信のため邦題なし)(2020年2月初放映)」であり、カーニが経営するレストラン「カニカーニ」で「あさり風邪」の感染者が見つかり、客が隔離されたり、感染者と見られたキャラクター達が仲間外れにされ、冷凍庫に投げ込まれるなどのシーンがある。前述の「Mid-Life Crustacean」とともに、2021年から動画配信から削除された。
 こちらにはニコロンデオン報道担当者は「現実のパンデミック状況から、慎重に扱うべき話題と考え、配信中止を決めた」としている。

 もともとブラックなジョークも多い作品であり、このような過剰反応は『スポンジ・ボブ』の作風にそぐわないという引いた態度が、ネット上のファンの間では大方であるようだ。

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