イギリスの大学でロシア語を勉強したとき

僕は学部生のころ、イギリスのノッティンガム大学に1年間留学した。

そのときロシア語の授業を受けた。

英語でさえ十分でないのに、イギリス人に混じってロシア語を勉強するんだからすごく大変だった。

あるときはたくさんの電話機みたいな設備がある部屋での授業があった。その電話機同士はランダムに電話が掛かるようになっている。それで学生同士でロシア語で会話をしたりした。

最終口頭試験ではグループで行われた。僕のパートナーはイギリス人とアメリカ人だった。事前に3人で集まって打ち合わせをしたりした。

授業に付いていくのがやっとで、なんとか落第にはならなかったけど、あまりいい点で修了できたわけではなかった。

そういえば授業中にロシア人の先生が学生に質問をしたとき、すぐに小声で答えを言っていまうイギリス人がいた。僕が指されたときも答えをすぐ言ってしまうんだから、たしかに助かったけれど勉強にはならなかった。

今考えると、そもそもイギリスに留学するなんて大それたことをよくやったなとおもう。今より 20 歳近く若い自分がだ。今の僕ではできないはず。スマートフォンもない時代だし、ネット環境も今ほど充実していなかった。どうやって僕は乗り切ったのか自分でも分からない。

大変だったけれど、あの無茶なことをしたことは少なからずその後の人生で影響を受けている。


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