Docker の FileMaker Server を移行する

Docker で FileMaker Server を立てたことを書いた。

その後も問題なく運用できていた。

今回別の環境へ移行する必要がでてきたのでやってみた。移行は Mac から別の Mac だ。

前回 Docker の移行方法について書いたが、今回はデータボリュームを含むのでそれも合わせて移行することになる。

(1)FileMaker Server のコンテナを停止する。

$ docker ps
$ docker stop {NAME}

(2)コンテナをイメージ化する。

$ docker commit {CONTAINER ID} {任意のイメージ名}

(3)2のイメージを tar ファイルに圧縮する。

$ docker save {2のイメージ名} > {任意のファイル名}.tar

(4)冒頭のリンクでも書いたとおり、公式ガイドに従って FileMaker Server を Docker に立てた場合、インストールファイル用およびデータベース保存用の2つのデータボリュームをマウントしているはずだ。

おろらくインストールファイル用のデータボリュームは不要だろうが、僕は念のためこれも一緒に移行することにした。

よって、3の圧縮ファイル、インストールファイル用ディレクトリ、データベース保存用ディレクトリを新環境へ移動する。僕はディレクトリは一旦圧縮した。

以下の作業は移行先で行う。

(5)tar ファイルを読み込む。

$ docker load < {ファイル名}.tar

(6)docker を起動する。

docker run                  \
    --detach                \
    --hostname   fms-docker \
    --name       fms-docker \
    --privileged            \
    --publish    80:80      \
    --publish    443:443    \
    --publish    2399:2399  \
    --publish    5003:5003  \
    --volume                \
        {インストールファイル用ディレクトリへのパス}:/install \
    --volume                \
        {データベース保存用ディレクトリへのパス}:"/opt/FileMaker/FileMaker Server/Data" \
    (イメージ名)

ポート番号を旧環境とは変更したが問題なかった。

これで新環境の以下のアドレスで、Adomin Console にアクセスできるはずだ。

http://{IP アドレス}/admin-console/

移行前の環境と全く同じ環境が簡単に構築できた。タイムゾーンを改めて設定し直す必要もなかった。

参考:
Dockerコンテナを移行してみる【失敗編】 - Qiita
https://qiita.com/Osbrewery/items/91908e40af6661adebaf

Dockerコンテナを移行してみる【成功編】 - Qiita
https://qiita.com/Osbrewery/items/57feacd9d1f84f8813aa


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