Docker 版 FileMaker Server のタイムゾーンと簡易 SSL 接続設定

Mac の Docker で FileMaker Server を立てたことを書いた。

最初に設定したことをメモしておく。

環境：macOS Catalina Version 10.15.6（英語環境）、Docker Version 20.10.18

まず Docker のタイムゾーンが UTC になっている。これを日本時間に変更したい。

（１）以下のコマンドでコンテナのターミナルシェルに入る。

$ docker exec -it fms-docker /bin/bash

（２）現在のタイムゾーンを確認すると、UTC になっている。

# date
Sun Oct 9 03:17:07 UTC 2022

（３）以下のコマンドを実行。

# timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
# date
Sun Oct 9 12:19:43 JST 2022
# exit

Docker を再起動。

$ docker restart fms-docker

Admin Console にログインして右上の時刻を確認すると日本時間になっていることを確認できる。

＊＊＊

今回の FileMaker Server はローカルで使うつもりなので SSL 証明書は必要ないが、念のためやっておくことにした。ただしローカル開発用に簡素な SSL を構築できる mkcert を使うことにした。

（４）mkcert のインストール。

$ brew install mkcert

（５）ローカル認証局のインストール。

$ mkcert -install

（６）localhost 用の証明書と鍵の作成。

$ mkcert localhost

/Users/[ユーザー名]/ に、localhost.pem（証明書）および localhost-key.pem（秘密鍵）が作成される。

（７）FileMaker Server の「Admin Console＞Configuration＞SSL Certificate＞Import Custom Certificate」をクリック。

Signed Certificate File に localhost.pem を、Private Key File に localhost-key.pem を指定し、「Import」をクリック。

（８）コンテナのターミナルシェルに入り、FileMaker Server を停止。

$ docker exec -it fms-docker /bin/bash
# fmsadmin close
# systemctl stop fmshelper.service
# exit

（９）コンテナを再起動する。

これでローカルマシンおよびネットワーク内のマシンから IP アドレスで Admin Console にアクセスすると、SSL 接続になっているはずだ。

ただし、FileMaker や FileMaker Go からの接続は SSL 接続にはならないようだ。

参考：
Ubuntu 20.04 で FileMaker Server を Docker コンテナで実行する
https://community.claris.com/ja/s/article/Running-FileMaker-Server-in-a-Docker-container-for-Ubuntu-20-04

Ubuntu 20.04 LTS ： システムのタイムゾーンを設定する ： Server World
https://www.server-world.info/query?os=Ubuntu_20.04&p=timezone

dockerの起動、停止、再起動 - Qiita
https://qiita.com/tanakin_prog/items/6e6219a62e7a05eb22c2

mkcert - ローカル開発でもSSL/TLSを // MOONGIFT Archived
https://www.moongift.jp/2018/07/mkcert-ローカル開発でもssl/tlsを/

開発環境をhttps化するmkcertの仕組み - Qiita
https://qiita.com/k_kind/items/b87777efa3d29dcc4467

ローカル開発環境にSSLを設定できるmkcertがめちゃくちゃ便利だった | Rriver
https://parashuto.com/rriver/tools/mkcert-for-local-ssl-dev-env

Ubuntu サーバー徹底構築