メッセンジャーの Wire を使ってみた

僕は家族との連絡は Mattermost を使っている。以前は Slack を使っていたが、無料版が制限されたのをきっかけに自分でサーバーを立てている。

Slack や Mattermost のような主にビジネス向けのメッセンジャーのいいところは、チャンネルという機能があり、テーマ別にメッセージのやり取りができることだ。実は家族とのやり取りでもこういうテーマ別のメッセージが役立つことが多い。

一方で単に軽い連絡ツールとして使うにはチャンネルなどは普通なくてもいいはずだ。例えば親とのやり取りなどでは、チャンネルなどがあったら逆に混乱すると思う。

軽いメッセンジャーとしては僕は「フォートトーク」を勧めたいが、iOS、iPadOS しか使えないし、インターフェースがあまりユーザーフレンドリーではないので、人に勧めにくい。アプリの設計思想などはすごく期待できるアプリなんだけどなあ。

「フォートトーク チャット メッセンジャー」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/id1209577430

さて、Android ユーザーとやり取りしたい状況になったので、他のメッセンジャーを探してみた。そこで見つけたのが、「Wire」だ。プライバシーを重視したアプリらしく、メールアドレスで会員登録できるところに惹かれた(電話番号でないと会員登録できないアプリは嫌なので)。Wire は5人までのやり取りなら無料で使えるようだ。

Most Secure Collaboration Platform · Work Anywhere · Stay Secure | Wire
https://wire.com/en/

Wire Pricing - Basic, Enterprise, Government | Most Secure Collaboration
https://wire.com/en/pricing/

会員登録は、ブラウザからだと有料の Pro アカウントあるいは Enterprise アカウントしか作れないようなので、無料の個人アカウントの作成はアプリから行う。僕は iPad と iPhone にアプリをインストールした。今回は試していないが、Mac 版もあるので今後必要ならダウンロードしてみよう。

Download - Wire
https://wire.com/en/download/

アプリでは「CREATE A WIRE PERSONAL ACCOUNT」をタップして最初にメールアドレスを登録する。パスコードがメールアドレスに届くので、アプリで入力する。

iPad ではパスコードの入力では数字が表示されなかったが、タイプし終えると認証が完了する。そしてユーザー名を決めることで会員登録が完了する。iPhone ではちゃんと数字が表示されたので、iPad 版のバグかもしれない。登録がちゃんとできるので問題なかったが。

ユーザー名や表示名はあとからでも変更できる。

最初に左上の検索ボックスで他のユーザーを検索、追加できる。検索文字列はユーザー名と表示名のどちらでもヒットする。

とりあえず、自分一人で2アカウント作って試してみたが、結構使い心地はいい。通常のテキストだけでなく、音声通話やビデオ会話もできる。テキストでは GIF や手書きイラスト、地図上の位置を送信したりもできる。Ping という単に相手に音を鳴らすだけの機能も面白い。

そしてプライバシーを重視しているアプリだけあって、送信したメッセージを既読後に自動消滅させる機能もある。最短で 10 秒で最大4週間だ。送信後のメッセージの削除もできる。これらの削除は、自分の端末だけでなく、メッセージの受け手の端末からも削除される。

フォートトーク同様に、OS の通知でメッセージのプレビューをオフにできる。だから、ロック画面に表示されたメッセージを人に見られてしまうといったことも防げる。パスコードや Touch ID 等でアンロックしないとアプリが開かないようにすることもできる。

いいアプリを見つけた。


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