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「白」とKIREI

日本人にとって、「白」は少し特別な意味を持ちます。

白とKIREI

「色白は七難隠す」
これは、「色白の綺麗な肌の女性は相貌がそれほど端麗というわけでなくても十分に美人の印象を与える」といった意味合いで用いられる、日本の慣用表現です。

日本で「白」という色は、KIREIな印象を与え、美しさを表現していると言えます。これは決して、肌が黒いことと白いことを比較しているわけではありません。

アジア人である日本人は、海外からは黄色い肌と言われたりします。日焼けをして肌が黒めの人もいれば、生まれ持って肌がずっと白めの人もいます。肌が白いことが良い、肌が黒いことが悪い、そういったことではなく、昔から日本では白という色に特別な想いがあったことを意味しているのです。

例えば、舞妓さんは肌を白く塗ります。日本の国旗は白の上に赤い丸を描きます。大学を卒業したばかりの新社会人は白いワイシャツにスーツ姿です。日本では「白」という色に特別な意味を持っているのです。
そういった文化背景がある日本では、白い肌を持つことは美人とされ、このような慣用表現が生まれたのです。

白と清潔感

しかし、これは今や女性に限った話ではありません。肌の白い男性も女性からモテます。これは「白」が清潔感を与えるからです。
昨今の日本では、若い男性の間で脱毛が人気です。特に、顔に生える髭の脱毛はとても人気があります。脱毛後、髭の後は消え、白い肌が余計に目立つようになります。髭がないことで清潔感を持つのです。日本人の女性は男性の髭を不潔だと考える人も最近増えてきました。そういったことも脱毛人気に拍車をかけている原因でしょう。ここでも「白」は、清潔でKIREIという印象を与えることがわかります。

私は生まれた時から比較的肌が白い方です。私は「白い肌があまり男らしくない」と感じており、「もう少し黒い肌が良かったな」と小さい時から思っています。これは一つのコンプレックスのようなものです。今の時代には合うのかもしれませんが、私としてはもう少し日焼けしている自分の方が好きです。残念ながら、私は日焼けをしてもすぐに肌は白色に戻ってしまう体質なので、この肌の色はずっと変わりません。

KIREIと清潔感
ですがそんな私も、白い肌は別として、肌はKIREIな方が良いとは思っています。それは相手に与える清潔感もそうですし、肌がKIREIなことで自分に自信を持てることにも繋がるからです。
生まれ持って肌が比較的KIREIな人もいるでしょう。ですが、肌のKIREIさは生まれ持った以上に、努力も大切です。つまり、肌のKIREIな人はそれなりに肌のケアや食べ物、適度な運動といった努力もしているということが想像できるわけです。ちなみに以下のような行動は肌をKIREIにすると言われています。

●適度な運動を行い、汗をかき、体の老廃物等を排出する。
●水をたくさん飲み、尿や汗をたくさん出す。
●納豆やトマト、キウイといったビタミンを豊富に含む食べ物を摂取する。
●洗顔後は化粧水を塗り、肌に潤いを与える。
●無意識のうちに手で肌を触ることがあるので、常に手は清潔にしておく。

当たり前かもしれませんが、このような当たり前の行動を日々継続することが大切です。KIREIには継続が何よりも大切なのです。ちなみに、洗顔をする際は顔だけでなく、顔の肌と同じ性質を持つ首も一緒に洗うことで、肌をKIREIにする効果を高めます。

KIREIにするところは何も住居だけではありません。自分自身もKIREIであるべきです。肌の白い人も黒い人もKIREIな肌を持つ人はKIREIです。それが日本ではKIREIは白だったというわけです。

あなたの国ではKIREIな色と言えば何色でしょうか。答えは様々でしょう。ですが、きっと白い色はKIREIを想像させるのではないでしょうか。
KIREIな家はよく光を反射させ、空間を白く見せます。化粧品でも肌を白く見せる化粧品があるのはそのためではないでしょうか。

「白」は、日本人にとっては特別な意味を持つ色なのです。

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