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助太刀の大鎌

梅雨明け三日が十日に伸びて

容赦なく照る灼熱の太陽の下

庭先の木陰で進める精麦作業

千歯扱せんばこきにかけた麦穂を広げ

殻塵屑を吹いて飛ばして

裸麦へと仕上げていく


手を貸しに来てくれたのは

若い緑が美しいオオカマキリ

屑麦の山に颯爽と降り立って

ご馳走を喰らおうと忍び寄る

不埒な小さな虫たちを

自慢の大鎌で捕まえてくれる


頼もしき若武者の勇姿に

しばし手を止め頬を緩める

汗まみれの午下ひるさが




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