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生まれたての紋白蝶

夜半の雨にたっぷりと潤った朝野良の吾畠

生き生きと葉を広げる野菜たち破顔する


ひときわ大きなズッキーニの葉陰に

生まれたての紋白蝶

身じろぎもせずに一心にぶら下がり

まだ傷ひとつない純白のはねの隅々まで

いのちを継なぐエナジーを宿らせる


目を凝らさずともそこにある

震えるほどに美しい

小さな生命の序章エピローグ

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