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ものづくりをものがたる

この記事はWARPSPACE Advent Calendar2020の21日目の記事です。

日本語より英語に触れる時間が長いせいで、徐々にルー大柴化している社内フルタイムメンバーの最年少その2です。いいのか悪いのか、ナチュラルに英語が先に出るようになってたまにうざがられるのがつらいです。

さて、バックグラウンドは完全な文系分野で、入社前は宇宙開発のことなどみじんも知りませんでした。スターウォーズすらまともに見たことないけど、一時期騒動になったモノリスで有名な『2001年宇宙の旅』は好きです。

バックグラウンドはというと、ものづくりから程遠いリベラルアーツ(社会学とか哲学とか宗教)という、もうこの上なく概念的な世界にいたので、戸惑うことばかりです。入社直後、衛星やロケットの海外事業者との打ち合わせで、聞いたことのない単語連発でよく脳がショートしてました。ゲシュタルト崩壊する以前に形成すらされません。

そんなこんなで入社から8か月経ってようやく慣れてきた今日日ですが、
「こんなことしていきたい」みたいなことも考える余裕が出てきました。

僕らが目指している衛星間光通信がどういうものかについて、概念レベルでは理解していましたがそのハードルの高さを理解していませんでした。
国内のとあるベンダーさんとテレカンしたとき、「死ぬよ!」と全力マウンティングされる(@初対面です笑)くらいには技術的に難しいことをやろうとしています。

ジェットコースターのような日々ですが、エンジニアはじめ、弊社メンバーみんなすごいんです。フルタイムは10名に満たない少人数ですが、行く手が阻まれても次のルート、次のルートって、誰もが実現可能性を信じて疑わないんです。

僕らが当たり前に享受している世の中のあらゆる社会インフラやサービスは、こうした紆余曲折を経て築かれてきたんだなぁと、24歳社会人一年目にして、中学生が職業体験の感想用紙に書くようなことを身をもって学んでいます。

技術のことは分かりませんが、ものづくりが好きなので工芸品とかハンドクラフトのものをよく買います。工業製品にはないこだわりやよさがあるのに、そのプロセスが語られることはめったにない。作り手が想いを語る機会はもっとあっていいよなと思うわけです。

マーケティングのコンテクストでよく「ストーリーテリング」といわれますが、「こんな想いで作っています!」みたいな裏話を知ると、その製品を消費する意味が複層化すると思うんです。だからそこを語りきれないのはもったいない。

少し話はそれて、実は「もの」って「もののけ」から来てるらしいんです。いわゆるスピリチュアルな世界線ですが、昔の日本人は、作り手のスピリット(思想や想い)がものに宿ると考えていたようです。つくもがみも長年愛用したものに宿るといわれますよね。

ワープスペースは内製でものづくりはしていないけれど、それぞれの想いをもってプロジェクトに参画し、パートナー企業とものづくりに励んでいます。そんなメンバーの想いを掬い上げて代弁したり、時に統合して一つのメッセージとして世の中に訴えかけていくことを、ビズデブとして色んな立ち回りが求められるなかでも一つ大事にしたいなと思っています。

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