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2022年10月31日 21:54
真昼のジャングルにそびえたつ名前も知らない高い木々たちはまるで摩天楼のように遥か上空から汗をかいた夏樹と隼人を見下ろしていた。涼しさという概念が天まで吸い込まれていってしまったかのような暑さに加え意味不明な湿度の高さを誇るこの場所において夏樹たちはもはや呼吸をすることすら億劫に思え始めていた。普段何気無く手に取っていた冷えたコカコーラの2リットルボトルを今すぐにでも抱きしめてやりたいと夏樹は思わ