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場面緘黙というもの。

下の娘は「場面緘黙」です。家ではよくおしゃべりをして、歌も歌います。しかし学校では、声を聴いたことがないクラスメイトがたくさんいます。

小学校から病院も進められ発達の検査も受けました。月に1度は心理士さんのところにも行っています。しかし誰とでも話せないわけではなく、一部の大人や一部の友達とは話ができます。とにかく目立ちたくないという意識も強いです。

5年生の時。娘の小学校に一人の女の子が転校してきました。その子はとても明るい子で、「いっしょにやろう」とか「遊びに行ってもいい?」とかどんどん突き進むタイプの子でした。ある時、何かをきっかけにこの子と娘は仲良くなりました。性格は男の子のようにさっぱりしていて、いつもおなかをすかしています(笑)。

家が近いこともあり、この子とはよく遊び話もできるようになりました。うちにもよく遊びに来てくれます。ある日、今日は〇〇も行っていい?と一人の友達を連れて遊びに来ました。最初は、どうしようとなっていた娘ですが時間がたつとその子とも少し話しをするようになっていました。何回かそういうことを繰り返していました。

しばらくすると今度は別の子を連れて遊びに来ました。しかも今度は苦手な男の子。Switchでゲームをしながら何やら笑い声。少しづつこの子とも話ができるようになったみたいです。結局、この子が引っ張ってきた子は4~5人。気が付けば話ができる友達が増えていました。

学校では顔をお合わせても他の子がいるせいか話はできないみたいです。

ある日小学校の先生がこの友達の作文について教えてくれました。内容はこうです。「転校して仲良くなった友達。しかしこの子は人と話をするのが苦手です。二人だけだといっぱい話もできるし、とても楽しいです。そこで、時々一緒に遊べそうな子を連れて行って仲良しになってもらえたら良いなぁと思い最近いろいろな子を連れていってます。最初は全然話ができなかったけど、最近はかなり話せるようになったみたい。よかったー。」

娘は、家にいて休みの日でもほとんど外には出かけません。誘っても家にいる方が多い子です。もしこの友達がいなければ、うちの子はひとりでずっと家に引きこもっていたように思います。本人は乗り気ではありませんが、たまに近所のマクドナルドやコンビニなどに誘われていっしょに行っています。週末は多い日だと4人ほど友達がやってきます。

ありがとうね。

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