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「女の子だから私立受験する」を考える

このnoteは、忙しいワーキングマザーが、どうすれば楽しく・有意義な家族との時間を確保できるかを試行錯誤している様子を記したものです。

以前娘の習い事のママ友と話していた時、「娘は私立がいいと思って幼稚園から一貫校に入れたけど、3人目の息子は公立でもいいかなぁ。」と話していました。そのママは、東京生まれ東京育ち。ご自身も幼稚園から大学までの私立一貫校に通われていたそう。きっとご自身の経験から思うところがあるのだと思います。そうかと思えば、これからの時代多様性が大切だから、公立の方がいいといった話も耳にすることもあり、我が子に最適な道は一体どれなのか悩んでいました。
そんな中、ある記事に出会いました。それは、小島慶子さんがVERYで連載されていた「小島慶子のもしかしてVERY失格⁉︎」の最終回。一部だけ抜粋します。

「いい教育を受けるのは、他人と差をつけるためではありません。橋を架けるためです。(中略)日本の社会は多様化が進み、この先ますます意見の違う人や習慣の異なる人が増えていくでしょう。本当のエリート教育とは安全圏に逃げ込むためのものではなく、それらバラバラの人々が平和的に共存するために知恵を絞り汗をかく人材を育てるためにあります。多くの教育的資源に恵まれ、様々な情報にアクセスすることができる立場にある人は、つまりヴェリィを読む余裕のある人は、どうかそのことを忘れないでほしいです。自分が生きるので手いっぱいの人が多い世の中で、余裕のある生活を送ることができる人たちが社会のことを考えなかったら、いったい誰が我が子を送り出す世界を少しでもマシなところにしてくれるのでしょう?」

もちろん実際にお受験した方にしか分からない価値が他にも色々あると思いますが、私なりに考えていたお受験をする意味は、「学級崩壊などが起こりにくく教育環境が整っていそう」「受験戦争に巻き込まれることなく伸び伸びすごせそう」など、小島さんの言う「安全圏に逃げ込む」という意味合いが強かった気がします。でも、そこが本当に安全圏という保証はないし、娘二人を余裕で私立に通わせる経済力があるわけでもない中、無理して受験をする必要はないなと、この記事を読んで感じました。
偶然同じ年に、同じ地域に生まれた子達と出会い、その中で自分と違う価値観に感銘したり反発したりしながら、自分にはどんな橋を架けられる可能性があるのかを模索してほしいなと思います。

そして親としては、今後の学校生活の中でもしも子供が「ここは自分がいるべき場所じゃない」と感じた時、どんな選択肢を用意してあげられるかが大切なのかなと思います。
大人も子供も共通して言えることですが、いくつかの居場所があるというのは精神的にとても安定します。学生時代はついつい学校という社会が人生の全てだと思いがちですが、自分を愛し、受け入れてくれる場所がたくさんあるんだという実感を、子供に持たせてあげられたらなと思います。

そんな意味でも、2拠点生活の果たす役割はきっと大きいはず。コロナの中でなかなか実動できず苦しい時間が続きますが、今だからこそできることに目を向けて、準備を進めたいと思います。

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