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星読大学文学部占星文学レポート

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占星術+文学=新しいヨミカタ。ということで、作家・漫画家の作品とホロスコープを読んでまとめたレポートです。古典現代、国内海外、純文学からライトノベルまで。ジャンル問わず。
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2020年7月の記事一覧

読書感想:松本清張『砂の器』

読書理由:
参照している『ミステリの書き方』にて「理想の推理小説」という質問に松本清張の『砂の器』を挙げている人が多かったため。

感想:
本筋はとある殺人事件で、主人公の刑事が本当にわずかな手がかりを元に犯人まで辿っていく。
合間に、これからを担う若者たちの思惑と、既に老兵である主人公の哀愁が対比するように挟まれる。
それらが最後の場面で全て集約する様は感動的ですらある。
反面、トリックと捜査両

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