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資金調達

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資金調達についてまとめました。
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記事一覧

融資の種類と、創業融資に積極的な金融機関

(1)はじめに中小企業にとって、資金調達は事業運営において重要な課題の一つです。 融資を受ける際には、自社の状況に合わせて適切な融資を選択することが求められます。本記事では、中小企業が利用できる主な融資の種類と特徴や、創業融資に積極的な地域の金融機関などについて解説します。 (2)中小企業の融資の種類と特徴中小企業が利用できる主な融資手法として、以下の3種類があります。 ・日本政策金融公庫融資 ・信用保証協会付き融資 ・プロパー融資 ①日本政策金融公庫融資 日本政策金

東京?地方起業?起業するならどこの場所?

私にとっての仕事のコツの一つは、"定量化"。 起業や経営には本質的に不確実性が伴いますが、できる限り数値という客観的なデータに基づいた情報も踏まえて客観的に物事を評価することも必要です。今回は、起業に適した最適地を、定量的に探ります。 (1)はじめに起業を考える上で、どこで起業するかは重要な決定事項の一つです。 起業のしやすさは、起業家の起業スタイルや生活環境に応じて変わりますが、地域に根付く起業風土なども大きな指標となります。 本記事では、中小企業庁のデータなどを基に、都

日本政策金融公庫の創業融資に欠かせない、創業計画書の雛形(テンプレート)を解説

(1)はじめに創業融資を受けるための重要な書類の一つが創業計画書です。 特に、日本政策金融公庫の創業融資を申請する際には、事業の概要や自己分析、市場分析、資金計画などを詳細に記載した創業計画書の提出が求められます。 創業計画書の作成は、事業の将来性を見通し、計画を具体化する上で重要なプロセスですが、初めて作成する場合には、何をどのように記載すべきか悩むこともあるでしょう。 そこで本記事では、日本政策金融公庫が提供している創業計画書の雛形について解説します。 創業計画書の作成

スタートアップ・ベンチャー支援を強化する日本政策金融公庫の新たな融資制度

(1)はじめに日本政策金融公庫は2024年4月1日、スタートアップ向けの融資制度を大幅に拡充しました。政府が掲げる「スタートアップ育成5か年計画」の一環として、新規開業資金の融資限度額を従来の2.4倍に引き上げるなど、起業家や若い企業への支援を強化しています。 本稿では、2024年4月に実施された新たに制度改定を中心に解説します。 ※記事内に添付した資料は、日本政策金融公庫ニュースレターより抜粋添付させていただいております。 なお、日本政策金融公庫融資の概要などを確認し

創業時の強い味方!日本政策金融公庫の創業融資(新規開業資金)とは?

(1)はじめに創業時に直面する大きな課題の一つが資金調達です。 事業を軌道に乗せるためには、十分な資金が必要不可欠ですが、初期投資や運転資金の確保に頭を悩ませる起業家は少なくありません。 そんな時、頼りになるのが創業融資です。特に、日本政策金融公庫の創業融資は、多くの起業家に利用されています。 本記事では、日本政策金融公庫の創業時の融資の特徴などについて解説します。 (2)創業融資とは創業融資とは、事業を始めるための資金を借入れることを指します。 銀行や公的機関が、事業計

資金調達(融資)時の経営者保証問題と今後の課題

(1)はじめに今回のトピックは、「経営者保証」。 会社を経営する上で、多くの経営者が避けて通れない課題の一つが「資金調達」の問題です。 特に中小零細企業では、起業時や新規事業開発に必要な資金を確保するために、金融機関からの融資を受けることが一般的ですが、その融資を受ける際に経営者自身が保証人となる「経営者保証」が問題となります。 「経営者保証」は、経営者が個人の財産を担保に融資を受け、もし会社が倒産した場合にはその負債を経営者個人として返済しなければならないというリスクを