非正規雇用時代の思い出⑧-5社目3/3

新宿での仕事は新規プロジェクトの補助業務だった。
若い男性社員と一緒にそのプロジェクトを遂行、最終的には元々の勤務地である職場で仕事が出来るようにする、という事だった。
忙しくなるようなら増員するとの話もあった。
最初の頃は大して仕事も無かった。

担当社員さんと話をして

①財務トップの外人役員から極力業務をアウトソースして派遣の数を減らせ、という命令が出ていて、派遣会社と一緒に派遣さんを業務委託契約に切り替えているとの事。
②自分も社員として一つのプロジェクトを遂行しなくてはいけないけれどそのためには業務委託先との連携が必須で、人を寄越してもらったとの事。
③私は業務委託先の派遣会社にそのアウトソース要員として雇われた。

色々腑に落ちた。 なるほど、だから時給制、通勤費なしの契約社員。 もともと派遣で回していたから。

社内で仕事をしていた派遣さんを外に出すためにインフラ基盤を外部に作る必要があり、そのためのシステム会社さんも絡んでいた。

仕事自体は落ち着いて出来た。 周りの人は分からない事は教えてくれたし、定時で上がれて同じ新宿勤務の夫とデパートで惣菜選んで買ったり飲んで帰ったりもした。

プロジェクト全体では色々あったけれど私自身は無風で済んだし、担当社員さんとも、プロジェクトに関わった他の外部業者の方達とも業務遂行に必要な事だけに集中、仕事は円滑に進めることが出来た。 最後の方は元の職場に居場所を作れた。 たまに新宿に遊びに行った(どうせ通勤費も交通費も支給されないのでやりたい放題w)

プロジェクトが終わって、比較的使えると思われたのか、難易度の高そうな職場に異動になった。 最初は重宝がられたが、一つのイレギュラー案件に対応した際、私より古くからそのチームに居る同じ契約社員の女性2人に会議室に呼び出された。 彼女らは私のやり方が悪いと酷く怒り、今後は何をするにも2人の許可を得てからやるように、と言われた。 (実は上司だったのか? )
「いい加減めんどくさ…」と思い、そろそろ経理事務の求人の環境ももう少しマシになっているかな? とも思い次の契約更新は断り、離職した。 後任は1人は1週間で消えたけれど次は長続きしそうだと聞いた。

次の職場が長期では最後になる。