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深淵とわたし

我が家の愛猫 ロー太郎
スコティッシュフォールド♂3歳

のぞいているのだ。

(ニャーチェせんせい。

あくどいことをしているわけではないが、お天道様が見ていると思えば抑止力になる。
愛猫のロー太郎がやってきてからは特にそう。

普段は可愛くて穏やかな表情やしぐさをしているのに、
時折とてつもなく鋭い眼光でこちらを見つめていることがある。

「嘘偽りはないか」

「本当にそれで良いのか」

何か見透かされているようで、ドキッとする。
まるで十王の前に引きずり出されたような気分だ。

自覚があれば、胸~胃の付近がザワザワし始めるし、
自覚がない場合も、自分の行いを振り返ったり、立ち止まって点検できるので、
いい意味でストッパーとなっている。

ともすれば易きに流れてしまうわたしの師匠的存在だ。

でもね、師匠、さっきおやつ食べたばかりだからおねだりしてもダメです。
それはそれ。これはこれ。

ちぇっ。

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