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エクセルシートから始めた1人ビジネス「NerdWallet」

クレジットカード、銀行、保険などを比較・推薦するウェブサイト、NerdWalletの話です。現在は時価総額900億円の上場企業!どうやってエクセルシート1つから始まって、900億以上の価値を持つ企業に成長させたのでしょうか?

NerdWalletの創業ストーリーとビジネスモデルについて見てみましょう。

nerdwalletのWebサイト、提供している情報が明確でわかりやすい。
https://www.nerdwallet.com/ Select an Image

創業者の妹が「どのカードを使うと海外送金手数料が一番安いですか?」と尋ねたことが始まりでした。検索しても良い情報がなく、創業者はカード会社に出ている情報をGoogleスプレッドシートに1つずつ集めました。

妹に渡したGoogleスプレッドシートが妹の友達の間で流行のように広がり始めました。これを見てチャンスがあると思った創業者は10万円でドメイン名を買い、Webサイトを作りました。

2009年のnerdwalletの初期Webサイト。
エクセルと変わらない形式に様々なクレジットカードの情報が掲載されています。

その後、検索エンジンの結果を向上させるために大量のコンテンツを生成しました。2010年にはウェブサイトのトラフィックが急増し、2014年3月には最大3000万のユーザーを持ちました。

最初はクレジットカードのコストと特典比較だけでしたが、NerdWalletは拡張能力も優れていて、保険、銀行など他の金融商品の比較やランキングを行うことで収益を伸ばしました。

そしてこのウェブサイトは9000億価値の上場企業NerdWalletになりました。

  • 会社の目標:ユーザーが金融決定を下す際に役立つ情報を提供する。[クレジットカード、銀行、投資、ローン、保険など様々な金融商品に関するレビューや比較など]

  • 収益源:銀行や保険会社とのビジネス関係を発展させ、新しい顧客のためにNerdWalletに成功手数料を支払う。

NerdWalletの話から学んだ点をまとめてみました。

  • クレジットカードに関する情報の不足という不便がビジネスチャンスに変わりました。誰かの不便は、別の誰かにとってはビジネスの機会になるのです。

  • エクセルのように誰でも使える場所に情報を保存するだけでも需要が把握できます。一人でビジネスを行う時には一つの有用な方法になり得ます。

  • 市場に需要があることを見極め、10万円でウェブサイトを立ち上げて行動に移したことが、成功への大きな要因となりました。

  • クレジットカードだけに留まらず、様々な金融商品へと事業を拡大したことで、利益も大きく伸びました。


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